あらすじ
地味だが味わい深い古墳の魅力と青春の光と影を愚直に描く古墳青春グラフィティ
奈良の高校生・埴田麻央(はにま)は古墳めぐりに夢中。岩屋山、箸墓、黒塚、行燈山、櫛山……地元を中心に古墳を訪ねてまわり、好きが高じて「古墳部」を立ち上げる。人間関係や将来に漠然とした不安を抱きながらも、恋に、古墳に、青春まっさかり!
香具山は畝傍ををしと
耳成と相あらそひき
神代よりかくにあるらし
古も然にあれこそ
うつせみも妻をあらそふらしき
(中大兄皇子/「万葉集」)
ままならぬ青春ともの言わぬ古墳──『奈良へ』『令和元年のえずくろしい』作者の新境地!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
☆3.5 シュールやけどな
BSマンガ夜話の「ナニワ金融道」回で、たしか、いしかわじゅんがかう言った。もともとマンガ家ではない作者による、動きのない描写だと。
それが同じ境遇のこのマンガでは効果をあげてゐて、その日それがあった。と事実を訥々と陳列してる印象がした。
ええですね。オチもなくすっと終り、余韻のまま前回につながる。ストーリー展開がなささうで、ある。ちふところがうまい。
はにま(埴馬)が歩いてきて、主人公(=高校生女子)が「君、何?」と問うたら
「なんやねん」と答へてくる。はにまが。
あと、先祖が地蔵の首を飛ばしてしもて呪はれてる一家。ってなんやねんといふキャラクターも出てくる。