あらすじ
高2の亜子には誰にも言えない”いじめを受けていた”という過去がある。そんな彼女にとってクラスの1軍に属することは生きるための絶対条件だった。新しいクラスでもその立ち位置を守るため、美人で優しいカースト上位のみやびと友達になる。彼氏を作り、誰もが羨む日々を送っていた。この“完璧な日常”は絶対に揺るがない、そう思っていたのに…。校外学習の班決めで、自分勝手なクラスの腫れ物、茉莉奈と同じグループになってしまい――。完璧な青春が崩れていく。彼女たちが迎える予想外のラストとは?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
TikTokで本紹介されていたのを見て読むのを楽しみにしていた1冊。
学生生活って綺麗事だけじゃなかったよね。美化されているけど青春って黒い部分もあった。
黒い部分も全部曝け出して本気でぶつかり合ったからこそ生まれる絆って、友情って素敵だと思う。
Posted by ブクログ
皆さんは青春とはなんだと思いますか?私は青春とはキラキラしたようなものだと思っていまんですけどこの本はそんなキラキラしたようなものじゃなくドロドロしたものできていました。
高二の亜子は昔のトラウマから人のステータスで友達を選んでいました。見た目が派手な子や一軍といることで自分を上に見せようとしていたのです。クラス替えで目をつけたのが朝野みやびです。これで亜子の1年間は保証されたようなもんだった。あの人が現れるまでは
すごくこの本には共感できましたね。私も亜子の気持ちがよく分かります。私もインスタをやっている人やある程度垢抜けている子と友達になれるならなりたいです。亜子程じゃないけどなんとなく私も亜子の人のステータスが欲しいという気持ちもわかるけど友達はしっかり中身で選びたいです。
Posted by ブクログ
ありがちなスクールカーストものかと思いきや、侮るなかれ! 深く読ませる内容だった。
スターツ出版文庫大賞の大賞受賞作って納得。
女の子たちが主人公で男子がほぼ出てこないのもいいし、出てきた3人の1人は1軍に取りつかれてる、1人は虐待児で他人を信用しない、もう1人は誰も自分を本音を言うことができないと悩む女子高生たち。
人間関係が思っているより複雑で主人公は1軍に取りつかれてる淡島亜子だと思われるが、他の二人の視点でも物語が進む。ついこないだまで日常的に繋がるということがリアルな人間関係だけだったこと、スマホやSNSが普通になった社会だと隠すことがなかなか大変だということ、繋がるのが正しいことみたいな世界ばかりで息をするのもしんどい時もあること。そんなことを考えてしまう読書でした。
スターツ出版文庫アンチブルーのレビュアープログラムに参加しています
Posted by ブクログ
私ならどうするか?
その問いが、最後まで喉に刺さり続ける物語でした。
痛くて、苦くて、でも目を離せない青春の臨界点。
読み始めた瞬間、もう戻れないなと、これは私の物語なんだと、確信しました。