あらすじ
優れた容姿と家柄でスクールカースト上位に君臨するα・御園紅雄。
常にもてはやされ遊ぶ相手にも困らないが、クラスメイトのαであろう孤高の優等生・藤波 青は御園に媚びを売らない。
ある日の放課後、御園は学校で藤波がαに襲われている現場に遭遇する。
それはヒートを起こしたΩフェロモンの誘発によるもので・・・・・・藤波はΩだった。
αの本能に抗えないまま彼を抱いてしまった御園は、そのことを逆手にとられ、藤波が他のαに襲われないように恋人(仮)として卒業まで彼の〝番犬(いぬ)〟をすることになり・・・
【収録作品】
君は春までぼくのいぬ#1~#6
★単行本カバー下画像収録★
電子限定で描き下ろしの漫画4ページが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【犬・・・・・・足でイったの? ドMだろ(青)】
エロス度★★★★★★★
おやおや。おやおやおやおや。スクールカースト上位のαを脅して犬にしちゃう優等生Ωの下剋上、素晴らしいですね(I)。
カラダの関係と期間限定の契約関係からスタートするアオハルもので、孤高の優等生・青が放つ煽情的な魅力に飲まれて鼻血を出しちゃう紅雄がナイス。
αの紅雄が〝わん〟と言わされたり主導権を握られてるのがたまらなく、青に触発されて変わろうとする紅雄や運命の番だけど本能ではなくお互いを知って好きになっていく過程がグッときます。
紅雄のアレを足(I)キする青がめっちゃ眼福。
アオハルオメガバース
強気かつ努力家、格好良くて可愛いΩがいます。チャラい御曹司αがΩの手綱さばきによって忠犬にチェンジしていく過程が犬っぽくも見えるしスパダリ育成にも見えて面白いです。
ドαが尻に敷かれて駄犬と忠犬を行き来するのも可愛い。α優位の世界で勝手に見下ろしていた視線と必死に見上げていたΩの視線が少しずつ揃っていくのがとても良かった。
出会いは最悪だったけど友達ですらなかったからこそ理解し合う過程に凄く引き込まれました(流石劣情先生!オメガバース独特の雰囲気の表現が好きです)。
感情の奥底が似ているから二人が惹かれ合うのも必然。だけどそれがジェットコースターのような勢いのある両片想いで逃げたり引いたり…。それをαパワーで捻じ伏せることもできるのにしない、そういうところが惚れた弱みで強み。そんな二人の掛け合いが忙しなくて面白いです。二人の視線が上向きなので暗くなりすぎないところも良かったです。
気持ちも何もかもバレバレで分かりやすいストーリーだけど、そこが良い!高校生の青臭さやこれからを語る輝きとか勢い、それぞれ与えられた環境で必死に掴み取ろうとする眩しさ、知識と経験値のチグハグさ。必死に今を生きている感じが物語の疾走感と合わさって濃縮された日々を感じました。
お話は重たい空気を含んでいるのにオーバー気味な表現がドラマティックでもあり、掛け合いはコメディチックでもあって、フェロモンの雰囲気が独特なオーラを放っていて演劇を観ているかのような空気感で読めるので楽しく読めました。
紅雄くんはαだけど、Ωである青くんよりもある意味生きる全てが変わった人だと思うので、この出会いに救われたのは紅雄くんの方なのかもしれないと思うし、この世界の不平等さも優位性もαであることもΩであることも変えられないけど、忠犬と共に生きる青くんがより強さ(努力の源とか生命力とか諸々を含めて)を手に入れたように見えるラストが感動的。とても綺麗なハッピーエンドだと思います。
性質に抗う物語ではあるんだけど「君は春までぼくのいぬ」のタイトルが意味するものは何なのか連載中はずっと考えていたので春までの間、そしてこれからも、その性質をどう受け入れどう咀嚼し、どう変化していくのかとても楽しみな成長物語だと思いました。なので続編も読みたいです!大学生編→社会人編と続く世界で、さらに成長した二人に会いたいと思わせてくれる作品でした!
匿名
全ページ桁違いの美
兎にも角にも全ページ綺麗すぎて眼福です。
1枚絵のように美しいのにこれが漫画で拝めるなんて最高としか言えません。でも作画が良いだけではなく、ストーリーもキャラクターも良いんです。
子猫のように可愛くて小柄な受けが女王様のように気が強くて、遊び人で狂犬のような見た目の攻めが尻に敷かれて子犬になってるのがもう最高です。
オメガバース作品の中で一番好きな作品です。
切実に大学生編が読みたいです。