あらすじ
偶然の幸運に出会う能力「セレンディピティ」。人生の大切なことは、自分ではコントロールできない。しかし、人間の脳は「何が起こるかわからない」という状態が実は好きである。ならば、「偶有性」の海に飛び込もう!出会い、気づき、受容。茂木健一郎が語りかけるセレンディピティ論(講談社文庫)。
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Posted by ブクログ
『セレンディピティの時代―偶然の幸運に出会う方法』(茂木健一郎、2009年、講談社文庫)
セレンディピティとは、偶然の幸運に出会う能力のこと。脳科学者である茂木氏はこのセレンディピティが「人間が創造的になるために必要な一番の条件」とし、セレンディピティ能力を高めるための方法を本書で紹介している。
脳科学者らしく、楽しいことをするときに脳が感じる「ドーパミン」という物質がセレンディピティに関係していると紹介したりするなど、最新の脳科学の一端に触れることができるのも楽しい。
僕が本書を読んで感じたことは、セレンディピティが人生を豊かにするということです。セレンディピティがもたらすものは日常の様々な場面にあるのだと思います。たとえば、友達との会話。何気ない会話の中にも自分にとって有益なものが隠れているかもしれません。本書風にいえば、そのためにはセレンディピティの神さまが与えてくれた機会に気づくということが必要になるのでしょう。
(2010年4月1日 大学院生)
(2010年6月27日 大学院生)
(2011年7月31日)