あらすじ
ヨシタケシンスケ氏 推薦!
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ここに君の先輩がいる。
君と同じだった先輩は、たくさんいる。
先輩たちは、何が大事かを知っている。
学校に行っても行かなくても、
するべきことは一つだけ。
大事なものを、大事にするだけ。
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「不登校の自分は、この先どうなるんだろう?」
経験者だからわかる事がある。
将来が不安でもやもやする日々、
トンネルの中にいる君に届けたいメッセージ。
「週一登校で、やたらほめられるのが逆につらい」
「コロナ以降、学校がムリになりました」
「いじめもないのになぜか学校へ行けない」
「不登校でもアイドルになれますか」
「いわゆる『ふつう』になれない自分が悔しい」
「かわいくないし陰キャだし大人になってもいいことないですよね?」
など、多くの質問や悩みに、ウソもきれいごともなしに、
本音で不登校ジャーナリスト石井しこうさんがこれまでの経験と
多くの取材で得た知見をもとにこたえます。
フォロワー160万人ひかりんちょさんや政治家寺田学さんも、
不登校の先輩として熱い思いを届けてくれました。
マンガやイラストで、子どもたちが読みやすい作りになっています。
行けなくなって思ったのは、
「人生詰んだな」
ということでした。
でも、ちがいました。
不登校者の「ホンネ」を誰よりも知る著者が、
今、悩んでいるあなたに届けます。
【 目 次 】
はじめにーーあのころの自分に言えそうなことが、見つかりました。
1学校のこと
2不登校生活のこと
3家族のこと
4自分自身のこと
5勉強のこと
6進路のこと
コラム:不登校の先輩に聞きました/フリースクールって実際どんなところ?
おわりにーー「人生詰んだ」と思ったあの日から
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私は小学生の頃に担任から性的嫌がらせ(生理が始まっている子はみんなの前で起立するように強要される)を受けたり、中学生の頃はいわゆる「陽キャ」女子に目をつけられ、理不尽なこと(歩いているとぶつかってくる、すれ違い様に大声で悪口を言われる)をされたりすることがあった。その陽キャ女子の好きな男子と私が仲が良かったという嫉妬心からの嫌がらせだった。私も不登校になっても全然おかしくない状況であった。だが、その頃の私は学校に行かなくていいなんて選択肢があるなんて思いもしなかったし、今思うと、辛い思いを抱えながら登校していたんじゃないかなと思う。小学生の頃の自分に会えるなら、「もう嫌だ、学校に行きたくないって言っていいんだよ」とアドバイスしてやりたい。教師が親の知らないところでどんなにひどいことをしているのか、伝えても良かったんだ。大人になった今でも、その教師にされた事は絶対に忘れないし、そんな大人にだけはなりたくないと固く決心したのを覚えている。
気になったのは、子供が不登校になった場合の大人の対応。ありのままのその子の姿を受け止める、その子のやりたいことを応援するという感じかなと思ったが、じゃあどうすればいいんだい?ということもあった。「週一登校」で「学校に行けただけで満点」「前よりも長く学校へいられるようになった」と褒められることが、「否定」に感じる子供もいるということ。うむう。ただ淡々と「行ってらっしゃい」送り出せばいいのか?
成績表が「オール1」「斜線」「空欄」になっていることが、偏った成績表であるとし、腹を立てているという筆者。学校の外でがんばっている子供をわざわざ学校内の基準で評価して、「最低評価です」と突きつけるようなものなので、それぞれの状況に合わせて丁寧な説明をするべきだと言う。では、その保護者に問いたい。その「学校外での頑張り」を学校側にきちんと伝えていますか?と。きちんと伝えて尚、学校がそれを認めないのは問題だが、「察してよ!分かるでしょ?」では成績に反映されないだろう。不登校の保護者も何かしらのアクションを起こさないと、黙っているだけでは伝わらない。学校外のことなのだから、子供の個人内の伸びや成長を積極的に伝え、学校と共有すべきなんじゃないかな。