【感想・ネタバレ】私、山小屋はじめますのレビュー

あらすじ

アウトドア情報サイト「ブラボーマウンテン」に連載中の「わたし、山小屋はじめます」を書籍化!
光小屋に山小屋主人として入ることになった小宮山花さんが、山小屋暮らしのあれこれを綴ります。

■内容
2021年(0年目)
私、山小屋はじめます
なぜ山で働くことになったのか
初めて働いた山小屋・鳳凰小屋
「光岳」って読めますか?
片道9時間半かかる職場
コロナ下での始動
なにはともあれ
結局、初年度ははじめられませんでした!
前任者の原田さん
2年間留守だった小屋にお邪魔します
周辺を妄想散歩してみよう
シーズン最後は壁を塗ろう
私が目指す最強の2人

2022年(1年目)
今年こそ、山小屋はじめます!
オープン直前のドタバタ準備
ベッドか敷布団か
登山道整備も大事なお仕事
ヘリ荷上げは15分の勝負
問題山積みのランチ営業
休みの日ってどう過ごしてる?
山のおトイレ事情
オリジナルてぬぐいを作りたい
光岳の良い季節秋がくれば思い出す
鳳凰小屋の細田さん
山小屋の色は働く人で決まる
オフシーズンの過ごし方
駆け抜けた111日間を振り返る

2023年(2年目)
2年目の夏がはじまります
看板メニューができるまで
小屋開け前の大ピンチ
さて、どうしたものか
眠りを愛する私の睡眠環境
初めてのヘリ出勤
じつはこんな時間に起きてます
スタッフの超多忙なタイムスケジュール
山のお風呂事情
最後にとっておいてくれてありがとう
歳の大きいお客さん
営業2年目も無事終了しました

2024年(3年目)
1年目と2年目を振り返る
3年目の新たな試み
小屋開けはお祭り騒ぎ
新名物はテカリの豚汁定食
シーズン2のスタッフ紹介
バイト募集って難しい
夏がくれば思い出す
山のゴミ処理問題
闇テン事件
まかないご飯への愛
4年目の意気込み

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

管理人を始めた花さん。コロナ禍でのスタートで大変だった事や気持ちよく休んでもらいたいという願いや山を愛していることがすごく伝わりこれからも山小屋の管理人を続けて欲しい、応援したい気持ちになる人柄だった。
結婚しても続けて欲しいなぁ

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

山小屋の管理人をはじめた花さんのご体験がいきいきと綴られたエッセイ。私の登山経験は一度だけだけれど、植物も空気も町とはまるで違う山の中の世界に畏怖のようなものを感じたことをよく覚えている。行くのも大変なら降りるのも大変な山の上で、食事と寝場所を提供する山小屋を運営してくださる方はどんな風に日々を過ごしているのかとても興味深く読んだ。トイレやお風呂の事情、困ったお客さんや提供するお食事事情など知らないことがたくさん書かれていてとても面白かった。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

登山が趣味なので気になって読んでみました。私は山小屋に泊まった事がないけれど、人里離れた場所で、どうやって営業しているんだろう?どんな人達が働いているんだろう?と読む前からワクワクしました。それと、女性が突然、辺鄙な土地の山小屋を始めた事も面白そうだった。

作者は何も経験がなくて始めたわけではなく、さまざまな山小屋で働いた経験と前向きな行動力により、登山客が楽しめる山小屋を目指して奮闘しています。作者の明るくて暖かい性格もあって、大変な仕事なのに、ほのぼのと楽しく読む事が出来ました。

光小屋は年一回の荷上げで4ヶ月間を過ごすので、野菜等の確保が難しい。本の中でも生のキャベツを美味しそうに食べている写真があって面白い。野菜を差入れしてくれるお客さんが多いみたい。行く時があれば持って行こうと思ったりする。みんなキャベツ持っていったら面白そう。

毎年、試行錯誤しながら少しずつ改善していて、宿泊プランや食事のメニューを変えているのが新鮮に写った。これからの光小屋がどう良くなって行くのか楽しみ。

「人生に無駄なことはひとつもないのだなあと実感する」と最後の方で書いている言葉にじーんと来た。今の自分にはない感覚、見習いたいのと、山小屋で働いてみたーーーい。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

山小屋の管理人って募集で決めるもの?
行政が管理している山小屋があるんだ

ということでこの小宮山花さんは、その募集に応募して採用され、晴れて小屋番となったお話。応募時32歳。

小屋番さんて私の認識では世襲制で代々続いているものというイメージ。
つまり小屋番=オーナー

そして小屋番さんてちょっと年配で、ちょっと堅物で、ちょっとこだわりやポリシーがあり、いえばちょっと怖い・・・
これはイメージではなく、実際今まで私が泊めてもらった山小屋の小屋番さんの全体の感想。

今までのそんなこんなをぶち壊してくれました、いい意味で、小宮山さんは。

小宮山さんが小屋番をするのは、南アルプスの光岳、
長野県と静岡県の県境に位置する南アルプスの最南端。
どこから登ってもとっても遠い。

小屋は定員14人のごく小さい小屋。
この小屋を切り盛りする様子が描かれる。
2021年コロナ禍真っただ中から始まり、あれやこれや試行錯誤、疲れた登山者にいかに快適に過ごしてもらうか・・・毎年バージョンアップしていくのが素晴らしい。

インド綿のカバーの掛かったベッドに寝てみたい
マッサマンカレーや手作りの味噌で作った豚汁食べてみたい
ウエルカムドリンク飲みたい
光小屋泊まってみたい

ますますのバージョンアップを期待しますが、睡眠時間3~4時間は働きすぎでしょう。若いとはいえ・・・息の長い営業を願っています。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり難しい山の一つですが、光岳に行って山小屋に泊まってみたくなります。
光岳じゃなくてもよいんですけれどもね。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

畑薙ダムから入って南アルプス縦走した若い頃は、アルバイトで山小屋もいいなあとか、お気楽に考えていたが、やっぱり大変な仕事。当たっても儲かる訳でもないのに、すべてがギャンブル要素の山小屋経営。快適に泊まらせていただき感謝しかありません。それにしても最近の山小屋、良し悪しはともかく、その快適さ、目を見張るばかり。花さんファイト!

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

夢はしんどいことも苦労と思わない。
楽しそう!やってみたい!と思った直感を信じる方が良い。
とにかく一生懸命にやっていれば、誰かが見ていてくれる。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

山好きの30代の女性が山小屋の管理人になっての奮闘劇

実際にかかる経費や収入など金銭面についても触れてほしかった

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 本書は、幾つもの山小屋でアルバイトしていた著者が、山小屋の管理人募集情報をインターネットで見つけて応募して採用されて、コロナ禍の中で準備して3年間営業して、4年目を迎えようとしている2025年春までの記録である。管理する小屋は南アルプスの光小屋。光と書いて、「テカリ」。

 低山の日帰り登山の経験しかない私は、いつか日本アルプスの「山小屋」に泊まりながら3000m級の高山に登りたいと思っている。しかし、山男ではない私は「山小屋」に泊まるってどんな感じなのかそのイメージが全くなかった。本書で、山小屋の「仕組み」を知る。

・光小屋の所有者は静岡県の川根本町。地方自治体が大家さんの山小屋も多数あるらしい。
・夕食や朝食を提供する小屋もしない小屋もあること。1年目の光小屋は夕朝食を提供したが、2年目の光小屋は提供しなかった。そして、3年目には提供した。
・夕朝食付きで1泊12,000円なこと。相場感としてはこんなものなのかなぁ。
・予約は最初は町役場の方が電話で受けていたこと、今はインターネットのみで受け付けていること。
・ベッドやトイレ事情・・・・・

 著者=管理人さん、厨房長高橋くん、ともちゃん、くみちゃん、前任者の原田さん、鳳凰小屋の細田さん、町役場の人々・・・それぞれいろんな体験、バックボーンを持つ人々は誰もがとても魅力的。山よりも魅力的かもしれない光小屋に行ってみたい! この人たちに会いたい! と思わせてくれる。

 ただ、山小屋管理の実際は、とても厳しい。何しろ、二千数百メートルの高所にあるわけで、一々がとても大変なのです。その辺りも本書には詳しい。だからこそ、そこで働く彼女らがとても魅力的なのだけど。

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2025年08月06日

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