【感想・ネタバレ】海外投資家はなぜ、日本に投資するのかのレビュー

あらすじ

「日本の読者が、世界基準の考え方を知るために最適な入門書である。」
フジ・メディア・ホールディングスなどの大株主
ダルトン・インベストメンツ会長 ジェイミー・ローゼンワルド氏推薦

ウォーレン・バフェット氏の来日や、一流企業の大株主として海外ファンドの名前があがるなど、これまでにないほど海外投資家から日本市場、日本企業に注目が集まっている。株式評価の割安さ、法整備の改善などから魅力的なのだ。日本市場の今後を、40年間米国で投資家として活躍してきた著者が、80年代の米国市場との類似点から解き明かす。

【目次抜粋】
はじめに 「象徴」としてのバフェット氏来日
セブン買収提案が暴いた現実
かつて米国株も「日本的」だった

第1章 80年代の米国市場と現在の日本市場の類似点
80年代の米国市場を知る三つのポイント
脱コングロマリットで企業価値を上げる

第2章 海外投資家が日本に注目する理由
行動規範と「恥の文化」
NISA拡充の隠れた意義
注目したい四つの外部要因・構造要因

第3章 海外投資家は日本の企業をどう見ているか
バリュー投資のアプローチ
株価上昇の鍵は選択と集中
ケーススタディ(1) 日立製作所とレゾナック
日本式ビジネスの課題

第4章 「ドル一強」終焉を見据えた日本株の分析法
トランプ大統領の関税政策とドル安
金融資産から実質資産の時代に
米中対立が日本企業への追い風に
創業者兼経営者に着目すべき三つのワケ
ケーススタディ(2) ニトリHDの「30年計画」とその後
ケーススタディ(3) バリューアクトとオリンパス

第5章 国内で良きリーダー、投資家を育てるには
次のリーダーをいかに育てるか
バリュー投資家として鍛えられた若手時代

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Posted by ブクログ

ネタバレ

バフェットが商社5社を投資先に選んだのは、資源株の投資先として、世界で一番安かったから。商社は資源ビジネスを所有しているから。
アメリカでも80年代にLBOファンドが登場するまでは、株式市場は持ち合いなど日本的だった。

レーガン政権下でハイイールド債を発行して買収切り売りをする手法が始まった。
80年代のNYダウは1000ドル台。
LBOは、借り入れた資金を利用した企業買収。今はPEプライベートエクイティと呼ばれる。KKKもこの時期に発足。
脱コングロマリットの流れ。レーガン大統領の規制緩和で独占禁止法が緩められ、コングロマリットを解体して切り売り、買収によって事業特化する企業が増えた。その資金調達のため、LBOとハイイールド債を組み合わせた。
買収阻止のためのポイズンピルは効果がなく定着しなかった。本気で企業価値向上に取り組み始めた。
今の日本と似ている。
政策保有株の減少、グロース市場の上場後10年で時価総額40億円以上、NISAの拡充など。
日本はオルカンなどの投資で資本逃避が起こっている。
アジアの中では安定している日本に資金が向かっている。
日本は情報開示で非効率的。アルファを生む余地がある。
企業は名目GDPの世界に住んでいる。

グロース投資とバリュー投資。日本に着目している海外の投資家はバリュー投資。アメリカではすでに上昇していて割安を見つけられない。
経営陣の交代、選択と集中、が株価上昇の鍵。コングロマリットは言い訳装置のようなもの。総合電機メーカーの例。日立製作所、レゾナックなど。

クローニー資本主義=お仲間資本主義。
選択と集中ができないのは、終身雇用制度も関係している。
創業者であり株主でもある経営者がいる会社に投資する。大企業の雇われ社長はクローニー資本主義から抜け出せない。ホライゾンキネティックスファウンダースインデックス。日本創業者ファンド。ニトリなど。

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2025年08月22日

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