あらすじ
『夜行堂奇譚』著者初の書き下ろし文庫! 生来怪異を視る力を持ち、疎まれて育った丹羽茉莉花。普通の生活を夢見て故郷を離れ、福岡の名門・藤紫乃女学園に入学した茉莉花だが、その直後に女学園の「王子様」こと成瀬翠から「私の眼になってほしい」と請われ、戸惑いつつ力を貸すことに。同じ頃、学園の生徒が次々姿を消し始め――。怪異を視る少女と嗅ぎ分ける少女、それぞれに事情と異能を抱える二人が不可解な事件に挑む、学園ゴシックホラー。
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Posted by ブクログ
何者かと入れかわってしまった弟を捜す成瀬先輩と、怪異が見える主人公の物語。
小百合が孵化させた怪物は一体なんだったのか、感情を喰われるというのはどんな体験なのだろう。
きっと何も感じないのだろう、感じるための感情を食べられているのだから。
それが分かっていながら感情を食べさせた彼女が、一体どれほど追い詰められていたのかは想像に難くない。
自分が同じ状況になったとき、果たして卵に感情を与えられずにいられるのだろうかと思う。
人間というのは、自分が思っているよりもずっと脆いのだと感じる。
きっと誰にでも起こりうることなのだろう。
Posted by ブクログ
学園ゴシックホラー。
子どもの頃、怪異にでくわして弟を連れ去られた成瀬翠。戻ってきた弟は弟ではなかったが、周りはそれに気づかない。怪異の匂いがわかるようになった翠は、弟を取り戻すべく調査を続けていた。
一方、怪異を視る能力を持つ丹羽茉莉花は、翠のいる名門女学園に入学。能力に気づいた翠にフォークロアクラブに誘われ、自分の眼になってほしいと言われる。
二人は、学園で起きている怪異と対峙し、解決していく。
茉莉花の担任でクラブ顧問の園川秋穂も事情ありげだし、最後に現れた翠の「弟」もなかなかな異形らしいので、今後のシリーズ展開が楽しみ。