あらすじ
きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄(アン)ちゃんが出向いてみると死体が一つ。その死体を巡って事態は命を懸けた戦いへと発展してゆく。放火、リフォーム詐欺、死体遺棄、誘拐!? 恐るべき小僧が過剰な人助けに奔走する痛快・疾走エンターテインメント登場! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
水の中の犬
アウト&アウト
に続いて、こちらを読んでみた。
めちゃおもろい。1日で読んじゃったよ。
最後の解説にあるように、木内さんの本は、
①スピード感ありまくり
②読みやすい
③映像を思い描くことができる
まさに解説の方のおっしゃるとおり!
そして私的には真底悪い奴は、いないと思った。
悪いのかもしれないけど、なんだろう?
憎めないなぁと。
敵の皆さんも何気に可愛かったり(笑)
あとドド子のあだ名の由来が納得ぅ。
山田ジローの本名を知ったときの麒一の突っ込み
「韻を踏んでんの?ラッパーかよ」
に、めちゃウケたぁ。
みんな生きてるから続編希望するけど、これ2010年とかの本だから、もう続編は、ないんかしら?
ドラマはないけど、映画にするなら主役は菅田将暉かなぁ。いや、もっと若い子かな。
ま、映画化もないか…
Posted by ブクログ
このジェットコースターストーリーが癖になる。麒一が近所のタバコ屋の婆さんと中学生莉緒を忖度して、婆さんの父親(莉緒の父親)の死体を遺棄する。しかし何故かその死体は他国の大統領の身代わり工作に利用される重要な死体。その黒幕との戦いに負けたかと思ったら逆転勝ち、勝ったと思ったら逆転負けの繰り返し、思い浮かぶのは吉本新喜劇のコント(何でやねん!)。このコントを面白くする役者としてドド子、ノブ、山田ジロー。特にドド子のパーソナリティはとても大好き。やっぱりこの一件後、麒一とドド子はいい感じになったのかな。
Posted by ブクログ
木内一裕の作品は複数読んでいるがなんといっても読んでいるときの爽快感、スピード感はたまらない。ほんの数分でその世界に入ってしまい少し集中するだけであっという間に読めてしまう不思議がある。解説にもあるが主人公の麒一の描写はあまり述べられていない。そういう人物描写にページを割かず物語を進めていくのは木内作品のスピード感の源であり魅力の一つだろう。