【感想・ネタバレ】沈下橋のレビュー

あらすじ

二転三転する展開にゆさぶられる!
驚愕必至のタイムトリップ医療ミステリー

2023 WBC侍ジャパン ヘッドコーチ 白井一幸氏 推薦
圧倒的な存在感。チーム葛岡は世界一(ワールドチャンピオン)だ!

株式会社ゆめかな 代表取締役 石川尚子氏 推薦
仲間と対話し歩む主人公。泣かされました!

プロジェクトリーダーとして新薬開発を率いていた葛岡哲也は、開発最終段階で浮上した副作用の懸念から、左遷を言い渡される。
その夜自暴自棄になり泥酔した哲也が目を覚ますと、そこは自分が生まれる前の故郷・高知の沈下橋だった。
そこで出産後まもなく命を落としたはずの母と再会し、彼女を救うため現代医療で病を治そうと奔走する。
一方、現代では、競合チームが開発した新薬が、不正を隠して強引に上市されようとしていることを疑い、仲間とともに悪事を暴こうとするが――。
過去と現在、二つの時を駆け抜ける男の選択とは。

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Posted by ブクログ

製薬会社の研究員を主人公に、タイムリープを絡めながら、新薬開発に絡む製薬会社と病院の癒着、データ捏造、そして恐るべき凶行を描く医療系ミステリ。

高知、仁淀川と沈下橋の美しい光景が目に浮かぶような描写が心地よい。そこからの突然のタイムリープには面食らったが、主人公の祖父や父の医師としての姿に心打たれ、家族の愛情に心和む。

家族や友人たちがあまりにもあっさり主人公のタイムリープを信じるところとか、タイムリープものにありがちな世界線の解釈など、複雑なところもあったものの、後半でミステリに転じてからは、スピード感が増して目が離せなくなった。

驚いたのはこれがフィクションでありながら、実際に起きた事案を下敷きにしていること。
こんなことしてるから医療費が不足するんだな。医療行政の闇は深い。

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2025年06月08日

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