あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
イカ・タコなどの頭足類は、人類とはまったく異なる身体・脳の構造を持っている。
しかし、他個体とのコミュニケーションや鏡像認知など、ヒトにも通じる高度な知性の持ち主であることが分かってきた。
その進化史から特異な身体の構造、そして心の中や社会性まで、最先端の知見を二人の研究者が豊富な図版と共に紹介する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タコやイカが非常に高い知性を持つ生き物であり、そして、その知性はヒトとは別のルートで進化していることを知れました。
また、タコやイカがRNAを編集する能力を持っており、その仕組みが現代科学において注目されている研究分野であることにも驚かされました。
分散脳やRNA編集といった最先端の科学研究の中で、タコやイカが重要な存在となっていることは非常に印象的であり、生物の進化や知性の多様性について深く考えさせられました。
そして、こうした研究は単なる生物学の枠を超え、「心とは何か」「意識とは何か」、さらには「人間とは何か」という根源的な問いへとつながっていくように感じられ、今後の研究の発展にますます興味を抱かされました。
4.4
Posted by ブクログ
タコ、イカの面白い生態の話かと思って読みはじめたら、彼らの驚く能力のみならず、最先端のゲノム解析の話に続いてビックリ。
火星人がタコの形に描かれたのも故なきことではなかったのかもしれない、と思った。
「Discovery is to see what everybody has seen and think what nobody has thought」も秀逸。
Posted by ブクログ
いまタコ・イカの研究がホットだ。本書はその最新研究事情を平易に紹介する。1テーマ、見開き2ページで、図や写真入り。ひじょうに読みやすい。
タコは(おそらくイカも)痛みを感じるし、恋愛もするし、夢も見る。ミラーテストにも合格するし、模倣学習もするし、社会的認知にもすぐれる。能力的には、霊長類に見劣りしない。(先週「ダーウィンが来た!」を見ていたら、水槽で飼われているタコが飼い主の少年と手でハイタッチするようになった。よき伴侶動物にもなる!)
タコ・イカのゲノムの解読も現在進行中。すでに49種のタコ・イカのゲノムが解読済みという(2024年末現在)。ほかの動物のゲノムと比較すると、脳内の神経細胞の接続に関わる遺伝子が圧倒的に多い。
さらに、タコ・イカでは、DNA自体は変わらずに、DNAから作られたRNAが編集(改変)されることが発見され、その研究も進みつつある。なにか、すごい発見がなされつつあるような予感がする。
(p.s. 現在、国際標準のアニマル・ウェルフェアのガイドラインでは、動物を虐待したり、痛みを与えたりすることは許されない。タコ・イカは痛みも感じるし、感情ももっているし、知的でもある。無脊椎動物はこの間まではガイドラインの対象外だったが、タコ・イカの「人権」を尊重する未来が来たりするかもしれない。)
Posted by ブクログ
タコやイカの興味深いトピックを集め、ビジュアルと共に解説。謎の生態や高い知能など、最新の研究から見えてくる姿は驚くものばかりだ。入門書のため読みやすいが非常に奥深い内容となっている。タコ・イカの世界に関心がある方はぜひ。