あらすじ
「チョコレートの代価は、君の初めての夜だ――」姉のお供で訪れた超有名ショコラティエ一宮雅人が経営するカフェで、夢のように美味しいチョコレートを口にした大学生の浅野葉平。「もう一度あのチョコレートが食べたい」と思う葉平だけど、女性が群がるその店に一人で訪れる勇気もナシ。そんな時バイト先で偶然、一宮と出会う。ところが「直接チョコレートを買わせて欲しい」と懇願する葉平に、一宮は「チョコレート一つにつきキス一回。勿論、唇以外にも」なんて条件を出してきて!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ショコラティエ×バリスタ見習い学生。受け、攻めともにほぼ一目ぼれ。だが、自覚するまでの過程が少々説明不足の感が否めない。チョコレートイコール官能というイメージは面白い。脇のキャラクターの性格設定や扱いが中途半端な気がする。水上先生特有の交互視点。チョコレートが食べたくなるような一冊。
Posted by ブクログ
思ったよりも読みやすくて、さらさら読めました。
姉のお供で訪れた超有名ショコラティエ・一宮雅人が経営するカフェに行った大学生の浅野葉平は、夢のように美味しいチョコレートを口にした。
「もう一度あのチョコレートが食べたい」と思う葉平だけれど、甘い物好きを隠しているため、姉と鉢合わせする可能性があるその店には近寄れず、また、女の人ばかりのその店に一人で入る勇気もナシ。
そんな時バイト先に訪れてきた一宮と会う。
ついうっかり彼の作るチョコレートの美味しさを熱く語ってしまった葉平に、将人は「チョコレートを食べさせてあげる」と自宅の住所を葉平に手渡す。
ただし、自分はゲイだと告白した上で「その覚悟があれば」の条件付き。
まったく恋愛慣れしていない葉平は、戸惑うけれど、チョコレートの魅力には勝てず……
という感じの話でした。
最初に行ったように、またどうせ頭の悪い受けが意地悪なシィコラティエな攻めにあっさり手篭めにされちゃう話なんだろうな……と思っていたら、まったくそんなことはなく。
葉平は、甘い物好きでどちらかというとしっかり物の大学生で、実家が喫茶店をやっていたために、自身も立派な「バリスタ」になりたいという気持ちのある子。
ちゃんと自分で物事の考えられない男じゃなくて、その点はとっても高感度が高かったです。
一方の攻めである雅人は、葉平に一目惚れ。
葉平のバイト先に行ったのも偶然などではなく、同僚から葉平がその喫茶店でバイトしていると知った上でのこと。
ただし、葉平に声をかけたものの内心はビクビク。
年上のさがで、決してそれを葉平に知られないようにしているけれど、実は葉平がちゃんと自分を好きになってくれるかどうか自信が持てずにいる……という感じの人。
なので、どちらが一方的に主導権を握っているわけでなく、きちんと雅人も葉平のことを尊重している感じがなおのこと好感度が高かったです。
後、気になったことは、この人の文章の癖なんだというのは、もう一冊、この人の小説を読み始めてから気が付いたんですが、いちいち、視点が変わるたびに、前にタイトルみたいに名前を書くんですね。
とってもわかりやすくていいけど、これってどうなんだろう……? と思ったり……。
なくてもちゃんと読み進めればわかるんじゃないのかなー……と。
この辺りのことは暗黙の了解で読み取れ! というのが今までの小説だったので、その辺りにちょっとだけ違和感を覚えましたが。
それ以外は特に問題なかったです。
ライト目なBLがお好きな方にはオススメです。