あらすじ
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変容する人のつながり,仕事,組織・協働を新たに職場関係学として捉え直す.近代社会の始まりに「社会と組織と人」の研究として「経営社会学」が,そして「労使関係論」が誕生した.しかし,今日のAIやICTをはじめとする新たな技術革新や人権尊重の広がり,個別化する個人と組織の関係からくる新たな社会規範のまえに,従来の経営・労働問題のアプローチは十分に対応できなくなっている.本書は,社会現象,経営現象を「社会と組織と人」の関係変化として明らかにするとともに,新たに「職場関係学」の視座から捉え提言を試みる.
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Posted by ブクログ
本著は、労務関連の職務に就いている方または、経営者、マネジメント職向けの本だといえる。
私たちは100年前から1日8時間の勤務をしている。時代と共に労働時間の法整備や勤務形態も多様化し、外国人雇い入れを戦後から積極的に取り入れることで労働力を得ようとしていた。現代(2025)でも積極的に行われている。
さて、100年前と100年後では働き方は随分変わった。法的な側面もあるが、テクノロジーの進歩は顕著であり、労働時間は変わらないのに、労働力は増えている現象が起きている。時代に法整備が追いついていないのが一つの原因とされる。
本著は古い枠組みを知り、現代ではどのように対応していくのか示す一冊といえる。企業で出来ること、労働者でできることを知り深め、今という時代やこれからの時代の新しい働き方について皆で考えて取り組んでいく必要があるだろう。そして、ブルーカラーにおいても同様に現場環境を変えていく必要があり、肉体労働者でも従来の働き方からテクノロジーの導入や法整備による人手不足の解消など様々な側面で考え、検討し、実戦していく必要があるだろう。
本著は多くの気づきを与えてくれる一冊となるだろう。