あらすじ
王太子の婚約者として身を粉にして働いてきた公爵令嬢のサラは、冤罪をかけられ「娼婦でも生温い!」と、性奴隷として売られてしまう。
そんなサラの前に現れたのは「黒の英雄」と慕われる騎士団長・レゼルだった。
様子がおかしいレゼルはサラを見つけた途端、抱きかかえ、お持ち帰りの馬車の中で貪るように口付けてきて――?
翌日、理性を取り戻したレゼルはサラを解放しようとするが、「いえ、買われたからには務めを果たします!」と責任感からサラは拒否。
務めを果たすべく頑張るサラと、そんなサラにドキドキしつつも固い理性で耐えるレゼルの甘い駆け引きが始まる――!
これは困難を乗り越え、身も心も結ばれて、運命の番になる2人のお話。
【電子書籍限定書き下ろしSS】
「それは贈り物にはなりませんわ」収録
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
無能で甘やかされた王太子に捨てられ、性奴隷に落とされてしまったサラを一目見てお買い上げしたのは黒騎士団長のレゼル。
売りに出されたその日の夜にレゼルが来てくれたから良かったものの、何かが少しでも食い違っていたらサラはきっと大変な目に遭っていたと思うので本当に良かったなとほっとしました(•ᵕᴗᵕ•)
そういう部分も番の本能や運命が引き寄せるものがあるのかなと思いましたが、それならばベネディクトゥス殿下にも救いがあったら良かったなと少しばかり切なさが溢れます。
純粋無垢な瞳で無自覚にレゼルの理性を崩しまくって迫るサラと番相手に強烈に惹かれて可愛いの塊とか思うほどベタ惚れなのに大事すぎて手が出せない身持ちガチガチなレゼルの攻防にニヨニヨしちゃいます(*´艸`*)♡
思いやり溢れる細やかな気遣いと優秀さから人脈の広いサラのことは社交界から消えてしまっても存在を勘づく人が多いほどで、ロニーと一緒にレゼルを支える姿はとても頼もしいですし、無骨ながらもサラの気持ちを汲んで一緒になるために準備を整えたレゼルにはきゅんきゅんしちゃいました♡(๑′ฅฅ‵๑)
ロニーとレゼルの気の置けない関係やサラの温かな家族関係にはほっこりです(*´꒳`*)
竜のお話にはちょっぴりの切なさを残しつつ、たっぷりの愛に溢れた幸せなサラとレゼルの大団円、番外編やSSも甘々ほっこりで良かったです!