あらすじ
歌人が愛する様々なものをテーマに、連歌とエッセイをつづる。短歌を作りたい人のための「“好き”で短歌を作るには」も収録。テーマ:ちいかわ/A子さんの恋人/ゴールデンカムイ/女の園の星/PUIPUIモルカー/犬/酒/短歌……他。
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Posted by ブクログ
目次を見て、これはわたし?と思うくらい、好きなものに溢れていた。
同じものを、同じように好きだったり、違う好きだったり、語りあえるような感覚で嬉しかった。
エッセイと短歌、短歌の作り方、内容も盛り沢山で、新しい感覚の本。
短歌が気持ちに触れて、エッセイでは共感や発見をして、しばらく遠のいている作品に立ち戻りたくなった。
Posted by ブクログ
・才能は呪いもしくは祝福と呼ばれあなたが切り開く闇
・みんなが心の中で密かに望む「見たいもの」と、映画だからこそ表現できる「誰も見たことがないもの」。その両方をバランスよく持つ映画はそう多くはない。
・「好き」である対象だけを見つめて言葉にしようとすると、だんだんわからなくなって、迷子になってしまうことがあるかもしれません。そんなときは比較対象を持ち出して、その違いについて整理してみるのをおすすめします。
・それぞれが好きなお酒を手に持って、乾杯をする。みんな嬉しそうに目を細めている。その光景が、雰囲気が好きだ。みんながんばってきたんだな、この日に辿り着くために乗り越えてきたいろんなものがあるんだ。
Posted by ブクログ
今流行りの映画やキャラクター、マンガなどをテーマにした短歌が紹介されていてとても新鮮でおもしろかった!
短歌はとても綺麗でおしゃれな文学だと思う。
何気ない日常のワンシーンが、ちょっとセピアに切り取られた写真のように浮かんでくる。
個人的には「花を買うこと」「犬」「ぬいぐるみ」「酒」あたりがとてもよかった。
わかる〜って感じ。
特に花を買うことが好きだったかな。
日常と短歌って相性抜群だよね。
そして、この本エッセイパートもとてもおもしろい。
こちらは「ぬいぐるみ」「酒」「スピッツ」が好きだった。
物事の捉え方が細やかだし、すごく心に浸透するような感覚。
短歌が作れる人の文章ってエッセイもきれいなんだなと。
岡本さんの他の短歌集もぜひ読んでみたい!!
Posted by ブクログ
作者の好きなものひとつひとつをテーマに短歌とエッセイをまとめてある本。「好き」を手にとってゆっくりと撫でながら話をしているような感じで、その丁寧さに読んでいると和む。スピッツとかスキップとローファーとか女の星の園とか、私も好きなものがいっぱいあってうんうんと頷けるところもたくさんあった。グミの「小さく紙吹雪舞う」一首とか、スキップとローファーの「かさぶたに染みる優しさと勇気」とか。
好きなものの一環ということで短歌の作り方についても少し書いてあって、自分でもちょっとやってみたいかもと思った。日常の一瞬のきらめきをことばにして切り取ることが出来るなんて、とても素敵だ。