【感想・ネタバレ】現代語訳 中世稚児物語集のレビュー

あらすじ

寺院に仕える青年と僧侶との間の恋愛を描いた稚児物語。すれ違い、嫉妬、自殺未遂……。ドキドキしっぱなしの11の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思ったよりも面白かった。稚児は実際には成人男性であるため、行動力があり、年長者を相手にしても物怖じしない。一方で、周囲からは少年として見なされる場面も多く、容姿端麗で性格もいいせいか若くして亡くなった際に惜しまれ、可哀想だとする声が強く出る。結果として、出家や菩提の弔いが念入りに行われる傾向がある。稚児物語での死や恋は、仏教の教えに没入させるための方便として意図的に演出されている。

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2025年07月30日

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