あらすじ
子供の頃から打ち込んだ野球だけが自分の存在証明だった。しかし高校を中退した雪彦は15歳で人生に行き詰る。雪彦は甲子園球場の整備のアルバイトをしながら、自分の将来を奪った男に復讐を考える。夏の高校野球全国大会開会式の前夜、男を呼び出したグラウンドでは信じられない光景が。甲子園球場がなぜ野球の聖地と呼ばれるのか。野球を愛する人々の姿が、世代を超えた感動を呼ぶ、書下ろし長編小説。
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Posted by ブクログ
日本版「フィールド・オブ・ドリームス」ともいえる内容。
甲子園球場が聖地、約束の地であり、そこに先の大戦で命を散らした野球選手がやってくるというストーリーは共感が持てるとともに、平和な時代に野球を楽しめることに感謝しなければと感じました。
Posted by ブクログ
現代っ子×ブローカーの高校野球。それを暴く小説なのかと思いきや。
あまりに懐かしい高校野球の伝説の選手たち。開会式前夜の夏の夜の夢。
それを時間軸でつないでいく、タイガー園芸のグランドキーパーたち。
さらには、麗しのカオリ。
とても素敵な野球小説だ。(「ランティエ」で、今年のベスト5として紹介してくれた西上心太氏に感謝)