あらすじ
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京都市立芸術大学の学生たちがこぞって受講したがるという、著者による同校の「日本仏教彫刻史」の講義。同大OGの真船きょうこ氏もそれを機に仏像愛にめざめ、のちに大ヒットコミックエッセイ『仏像に恋して』を生み出しました。本書は著者のわかりやすい講義録を主軸に、真船氏による精緻な仏像イラストとエッセイ漫画とで構成。「写真と見まがう/写真より見やすい」仏像愛がぎっしりつまったリアルな描きおろしイラストは超必見! ほとけさまに救いや癒しを求める思いは、いつの時代も変わらない。仏像がつくられた当時の切実な事情や時代背景を学ぶことは、そんな人間の普遍性に思いを馳せることにもつながるでしょう。
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Posted by ブクログ
漫画家真船きょうこさんの写真と見がまう仏像の絵(カラー高精細イラスト)に興味を惹かれ読んだもの。仏像絵はちょっと描き過ぎではと感じた。来迎阿弥陀などは光を加えることによってそれらしく見えるのですけどね。色を含め微妙なバランスなどやはり写真のほうが良いと思われるものも多い。
解説の部分は仏像の歴史というより仏像様式の歴史。ほとんどが中央権力者によって作られたものを解説。気になったのは広隆寺の菩薩半跏思惟像を「何の仏さまなのか?説明が難しいので取り上げませんでした」というのは強引過ぎないか?中宮寺の像や四十八体仏のいくつかなど明らかに止利派と違う方向性の像があるのに無視するのはいかがかと思う。せめてコラムでの紹介ぐらいすべきなのではないか(朝鮮の類似像の話とか)。