あらすじ
間違いは、運命のはじまり。
「私が求めたのは君ではない」
嫁ぎ先を追い出され、帰る場所を失ってしまったクラリス。
彼女に手を差し伸べたのは、見目麗しい侯爵家令息の騎士アレンだった。
「私の屋敷に来ませんか?」
クラリスはアレンと共にセインジャー侯爵家で暮らすことになり、奥様からの華やかな淑女教育や、アレンの優しさが、冷遇されてきたクラリスの心を癒やしていく。やがて、淑女としての資質が花開いていくクラリスに、アレンも目が離せなくなって!? その頃、クラリスの知らぬところで、義姉イベリンの悪意が迫っていた。
不遇な令嬢が愛に磨かれて輝きを取り戻す、胸きゅんシンデレラストーリー。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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大団円
よくまとまっていました。
ヒロインは義家族から虐げられ育ったせいで自己肯定感が低くすぐに「私なんか」と言ってしまい、読んでいて卑屈だなと思ってしまいました。またヒロインは諦めているようにみえてしたたかだなぁと。設定では天然でピュアなのですが、私が読んでいて思ったのはいちいち自分の辛い経験を前面に出してくるなぁと。可愛くてか弱くて今にも倒れそうな少女がそう言ってきたら保護してしまいますよね。そういう意図はないのでしょうが、その点が読んでいていまいちヒロインのことを好きになれなかった理由です。義家族についてはきちんと断罪され処罰内容まで書かれていたのでスッキリしました。大団円で良かったです。