あらすじ
高校の社会科教員と推理小説作家という「二刀流」の生活を続けてきた著者は、あるとき親の介護問題に直面する。一人で背負った親の介護。それは先の見通しがつかず、精神的にも追い詰められる日々だった。そのあとに襲ってきた兄弟姉妹との相続トラブル――。実体験をベースに、介護を経験した人たちのナマの声を拾って見えてきた日本の社会構造的な欠陥。超・高齢社会で「転ばぬ先の杖」として大事な心構えとは。核心をつく提言。
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Posted by ブクログ
わかりやすいタイトルのままの内容で、直球で伝えたい事が伝わってきました。実際に自分の身に降りかかる前に読んでおいで良かったです。
とにかく証拠を残す。親の分の立て替えをしないようにするなどなど‥親や兄弟を思って単にしただけの事が全て逆手に取られてしまう相続問題の恐ろしさや日本の法律の問題点を指摘しています。元社会科教員ととの事で社会の仕組みを含めて筆者が現代の介護問題に対する疑問視が伝わってきました。
Posted by ブクログ
著者自身が実体験をし、そしてその上で丁寧に取材したもので、衝撃も受けるが、少なくない話なのだろう。介護を行なっていても、それと遺産相続は別の話で、骨肉の争いになり、できるだけ不利にならないためには記録や領収書などをきちんと取っておくということで、小説家でもあり、文章もわかりやすく、実用的な書であった。
Posted by ブクログ
具体的でわかりやすかったし、身につまされました。どれだけ献身的に介護したかは数字として見えないけど相続する財産は数字になるから「平等」という名の「不平等」になってしまうのだと思いました。
Posted by ブクログ
介護した側からはこうなるんだな。毒親だったりした場合でもクハラ法は結構有用かも。兎も角記録せよ、メールでやりとり、電話のやり取りは録音、介護記録を残す、現金出納帳を別建てでつけるクレカは使わない、立て替えで払うことはしない>贈与になる。口座記録を調べられることを覚悟する、相続財産はいらないの念書は無効なので書かれても介護を頼む方がいい、自宅介護だと訪問介護がない、要介護者の預金は本人に引き出させるか委任状を保存する、立て替えは返ってこないとする、休職退職理由は介護のためと書く>介護保険使うべしで逸失利益はまず無理。施設入所後の支出は取り崩し額と1円まで合うように記録する。相続の際に弁護士を立てても弁護士任せにしないで出廷する。