【感想・ネタバレ】自分の弱さを知る~宇宙で見えたこと、地上で見えたこと~のレビュー

あらすじ

2009年、アメリカのNASAで行われた対談をきっかけに交流がスタートした野口さんと大江さん。野口さんは三度の宇宙飛行体験をもつ。大江さんは『WBS(ワールドビジネスサテライト)』のメインキャスターとして活躍してきた。だが、順風満帆に見える2人にも、悩み・葛藤・挫折があった……。宇宙飛行士として、キャスターとして何を感じ、どう生きてきたのか。ストレス、人間関係から宇宙体験、そして組織のあり方までを語り合う。

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Posted by ブクログ

野口さんは他の著作でも退職について読んでいたので、大江さんができる方であると印象が残った本だった。私も自分の評価軸と環境を合わせることに格闘し続けている感はある。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

同じタイミングで転職した友人とブルシットジョブについて話をした時、「何か通じるものがあったから」と勧められて読んだ本。
確かに、野口さんが燃え尽きた時のことを語っていたが、ここが自分の語ったことと共通点があるように思えた。現場からペーパーワークメインの部署に異動し、そこに面白みをなかなか感じることができず、上司と仕事の哲学的なところでも食い違いがあると。半径5メートルの重要性ということだと、やはり直属の上司が部下に与える影響は相当大きいのではないかと思う。確かに退職した理由は上司が嫌だったみたいな小さいものではないが、きっかけになったのは間違いないし。
他にもプレッシャーをかけることの意義について、両者の議論はどちらにも賛同できるところがあって難しい。
それから仕事をアイデンティティにしないことだとか、宇宙では腹が立ったら距離を置くことができないので早めに共有してしまうとか、働くことについていろいろと語り合っている。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

野口さんと大江さんの2人の対談だけれども、これが私たちの生きていくことに通ずるというのがなんとも素敵でおもしろい作品。

『アイデンティティを仕事に求めない生き方』や『誰の心も簡単に折れてしまう時代』、『成長は手段であって人生の目的ではない』『半径0.5メートル空間の社交術』などなど。
おもしろい対談ばかりでした。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

1. 読む前の期待
 WBSから大江さんのファンで、豊島さんのyoutubeで宣伝されていたので買った。
内容に関して特に期待したものはなく、大江さんの近況や今後の活動について少しでも知ることができれば十分だった。

2. 実際に読んで分かったこと
 対談相手の野口さんのお話がメイン。仕事への行き詰まり感。どう感じていたか、それをどういう環境で解消できたか。働くことの意義を改めて問うような内容で、労働に対して前向きな気持ちになれた。
 あとがきで、大江さんが退職に至るまでの気持ちを知ることができたのもファンとしては満足。旦那さんとのエピソードは、テレビで明るく振る舞っている大江さんからは想像できないほど哀しい話だった。

3. 印象的なエピソード
 半径5メートルの人間が自分の気持ちを決める。
 MBITを用いた性格分析、コミュニケーションの補助として使うこと。
 自分のスキルの棚卸し。日本人は特にここが苦手なので、やればアドバンテージとなる。
 マズローの五代欲求を自身に置き換えた時、承認欲求以降の欲求の埋め方。

4. 自分の考えの変化
 FIREしてもどこかの集団に帰属していることは大事。


5. 今後のアクション
 MBITについて学んでみる。自分がコミュニケーションに何を求めているか、相手はどういう分類なのだろうかと考えること、今後の人間関係作りに貢献すると思う。
 自分のスキルの棚卸しをやってみる。退職後の人向けの本がいいかな。
 五代欲求をどうやって埋めるか考えてみる。仕事以外の場所の居場所の作り方など。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

元宇宙飛行士の野口さんが自らのバーンアウト、自分探し、退職等のご経験やプロセスについて、大江アナとの対談形式で語った本です。

宇宙飛行士であっても同じ人間だということを感じましたし、そんな狭い門をくぐった方であっても(また宇宙対決という壮大なご経験がある方であっても)悩みを持たれるということ自体に少し勇気づけられます。

また、悩みは半径五メートルの人間関係から生まれる、(宇宙船の中では極小のスペースでメンバーと数ヶ月も身を寄せ合って暮らしていく必要があるため)NASAでは少しでも気に障ることがあれば溜め込まずに吐き出すよう訓練を受けるなど、とても興味深い話もありました。

もちろん対談相手の大江アナの生き方や人生観にも共感できますし、こちらが聞きたいこと、言いたいことを適確に捉えてくれています。

今後ますますのご活躍を期待したいですし、子供たちにも読ませてあげたい本です。

ありがとうございました。

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

本のタイトル通り 自分の弱さを知ることのアプローチについて考えることができた。 去年8ヶ月 仕事を休んだ 自分にとって 野口さんが感じている違和感であったり 経験からの話はとても共感できるし理解できるものであった。そして 大江さんの質問力、組織の中に身を置き続けている人特有の考え方というのも とてもわかるし 参考になった。インタビュアーとしても1人の社会人としてもとても優秀なのを感じた。大江さんの後書きが とても 心に残る1冊で読み通して本当に良かった

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

組織の論理では自己実現が出来ないと感じ、組織を離れた野口さん。
自己実現のために組織に拘り続けた大江さん。
どちらにも共通してるのは、得た物と犠牲にしてきた物の重さを感じる対話だ。

自分はどちらかち言うと野口さんに近い価値観や人の見かたをして来たかも知れない。
そこに対して大江さんの語る内容も非常に重いと感じた。
大きな自己実現のために組織に拘ることは、それも重要だと痛感したからだ。

野口さんと大江さん、このお二人の対話から得るものは非常に大きい。
どちらか一方に偏るのではなく、お二人の意見をフラットに読み込むことが重要な一冊だと感じた。

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2025年06月04日

Posted by ブクログ

宇宙飛行士 アナウンサー この二人の対談を読んで私に当てはまるわけはないと思いながらへそ曲がりの私は読み始めた 野口さんの最後の方の言葉『答えは全て自分のなかにある』それぞれ皆んな違う当てはまるわけはないんだと 自分なりにマインドフルネスでやっていくしかないし 自分の考えを言語化する事を諦めてはいけないんだと感じた

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

子供にプレッシャーをかけていたと気づき、後悔していたところに、たまたま読んだこの本にプレッシャーについて書かれていた。
「誰の心も簡単に折れてしまう時代」の章で野口さんは「この人は強いから大丈夫というのはありえなくて、誰の心も折れる」と書き、次の章で、「成長して何かを得るという評価軸が自分の中にあれば、つまり幸せになりたいという方向か、自分が自分らしくいたいという方向であればいいプレッシャーになる」と書いている。
他人軸でなく自分軸で考える!

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

野口さんより、大江さんのしっかりした考え方に共感と尊敬。自分の心と向き合ってきた人なのだろうな。

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⭐️アイデンティティーを仕事に求めない

⭐️いずれ自分が必要とされる日が来れば、その時ちゃんと役に立てる人間になるために準備をしておこう

⭐️人生の波サーフィンで言うと、この乗れる波はいつ来るかわからない。ずっと待ちぼうけでいるのは確かに苦しいと思いますが、きた波にちゃんと乗れる自分でいるかどうかということが一般人である私たちにとっては結構重要だと思います。

・華やかな舞台ヒリヒリする現場を経験した後に、日常に戻るのは、日常から晴れ舞台に行く以上に苦労するものだ

・賞賛されていた時と、その後の精神的な落差がものすごく大きくて、自分を見失ってしまう。一般社会に馴染めずに苦しむ。

・わーっと盛り上がった後にやってくる寂寥感のようなものは、どんな立場にでも共通して感じられるものです。それをきちんと見て認めて、徐々に自分のペースを再構築すると言うことが必要になるのです。

・目の前にある事はできないことしかなくて、今日もこれができなかった。明日はこれができるようになろうと言うように毎日毎日ひたすら自分にダメ出しをし続けました。

・追い詰められると選択肢がなくなってくる

・筋トレ トレーニングによって筋肉はダメージを受けるけれど、適度な栄養と休息で回復して強くなっていく

・成長すること自体が目的ではない成長した先に得られる自己実現や幸福感と言う本来の目的がある

・他者との競争や自分との競争をくぐり抜けたからこそ到達できるステージというのがあるのはわかっていますけれども、それだけが善ではないというのが今の時代の共通認識なのだと思います

・やりがいがあると言う内は良いのですが、それが噛み合わなくなってきて、得るもののバリューが下がったように感じると続けられないと言う気持ちが湧いてくる

・同じことの繰り返しはしたくない。これ以上何をやるのか

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

野口聡一さんのお話をメインに読めると思いきや、語っていることは意外にも普通、かつ、やはりそこは元宇宙飛行士なので、一般のサラリーマンとは【棚卸し】されるものも、その後の人生も異なるだろう。ただ、意外にも読み応えがあったのは、大江麻里子からの質問や、エピローグ。”つまりそれはどういうことなのか、XXであればこう考えられませんか?”と、ただ質問を振るのではなく、自身と野口さんの考えを整理し、自身で落とし込まれた上で議論を展開されているように読めた。

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2025年07月05日

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