【感想・ネタバレ】「誰かのため」に生きすぎない 精神科医が教えるがんばりすぎない気持ちの整理術 (特装版)のレビュー

あらすじ

4万部突破!「心のお守りみたいな本」と話題の一冊が特装版で登場!
Twitterフォロワー11万人、メディアでも大人気!の精神科医が教える、力を抜いて生きるコツ

仕事・人間関係・子育て・介護など、誰かのためにがんばりすぎてしまうあなたへ。

一生懸命だったり、周りに気を配れたり、誰かのためにがんばれる人は素敵な人です。
でも、がんばりすぎてしまって自分が倒れたり、つぶれてしまったら、あなたがもったいない。

本書では、頑張りすぎてしまう人が適切に休んだり甘えたりすることができるよう、
疲れてしんどい心にしみ込む、ゆるっと優しい言葉たちと精神科医の知見を贈ります。

・「さぼっているんじゃない。エネルギー溜めてるだけ」で休んでOKなんですよ

・嫌な人のために、あなたの大切な時間を浪費しちゃダメです

・どれだけ考えて話しても、誤解のないように行動しても、
結局、相手は見たいようにしか見ない。なら、好きに動いたらいい

・むしろ「社会がこっちに適応してこいよ」くらいの気持ちでいいと思います

・完璧じゃないし、たいしたことないし
失敗もするし、みっともない。でも、それでいい

・「みんなと仲良く」なんて幻想です。苦手な人とはどんどん距離をとろう

・あなたにとって「仕事」は、「大事なものランキング」の何位ですか?
仕事が一番大事じゃなく、あなたが一番大事です

***

【はじめに より】

精神科医として多くの人とかかわる中でよく感じることがあります。
それは、「誰か」にためにがんばれる人、他人には「無理してない?」「疲れてない?」って気づいてあげられる優しい人も、
なぜか自分の疲れやしんどさには目を向けてあげられないことがとても多いな、ってことです。
(中略)

たとえば、子どものため、家族のためにってがんばっている人。自分のことについては後回しで、体や心の悲鳴に気づいてあげられてないことありませんか?
あるいは職場で、部下のため、同僚のため、チームのみんなのためって、一生懸命で献身的な人。
でもそのために自分の生活は大荒れ、疲れ切って休日は寝ているだけなんてこともあるでしょう。
小さいお子さんや高齢者、病気の人など、ケアしなければいけない存在が身近にいる人もそうです。
その人を中心に生活がまわるのはしかたないともいえるけど、でもやっぱりケアする人自身の生活や人生もすごく大事です。

しんどいんなら、もっと手を抜いてもいい。
「助けて」って頼ったり、甘えたりしていい。
もっと自分を優先にしてもいい。
なんでもかんでも自分で背負わなくてもいいんです。
(中略)

この本は、仕事でも家庭でもついがんばりすぎてしまう人、人間関係で「誰か」の決めた価値観やルールに合わせすぎたり、振り回されてしまいがちな人のために書きました。
「誰かのため」に生きすぎているかもと感じたら、立ち止まって、少しだけ自分をねぎらう、自分をケアする、自分を大切にするきっかけになってほしいなって思っています。

「がんばろう」ってときほど、「がんばりすぎじゃないか」って考えてみてください。

***

【目次】
1章 まずは「お休みする」だけでいい
2章 もっと自分のことを気にしてあげよう
3章 あなたの体の声が教えてくれること
4章 無理せずがんばりすぎない人間関係のヒント
5章 うかつに幸せになってもいいんじゃないかな


※本書は2023年5月に小社より出版された「「誰かのため」に生きすぎない」の限定カバー版です。カバー以外のコンテンツは同じですので、あらかじめご了承ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分に対して一番期待値が高いのは自分で、叱るのも、責めるのも、落ち込ませるのも、落ち込ませるのも自分というパターンってすごく多いです。
(75頁)

「自分なんか」はほとんどが単なる思いグセです。とくに根拠があるわけではなく、なんとなーく思い込んでいるイメージみたいなものでしょうか。
(80頁)

この2つの言葉、被害妄想が強い私には特に心に刺さりました。
「仕事でミスしたら、◯◯さんに見下される」「◯◯さんに劣ってるとか下だとかいう風に思われている」「私なんかが◯◯さんみたいにはなれない」と思い込んでしまうことがよくあります。
本当は、相手はそんな風には見てないのにね…。
「自分の敵は自分」と言いますけど、本当にその通りだと思いました。
思い込みでつらくなってきたら、これらの言葉を思い出すようにしようと思います。

「セルフラブ」についての解説も心に残りました。
歯磨きができなくても、LINEの返事が返せなくても、お風呂に入る気力がなくても、1日中寝ていても、ただ生きてるだけで「それはとんでもなく素晴らしいことです」と言っていただけて、非常に印象的でしたし、心が癒されました。
私にはできないことが多いですし、周りの人に誇れるものも何もないのですが、そんな完璧でない自分を受け入れて認めてあげる、「そんな自分もいいよね」と言ってあげる、そんな生き方を大切にしたいです。

LINEのやり取りに関する文章も印象的で、相手からの返事が来ない、そのことを「私の事が嫌いになったんだ」と相手の感情を勝手に決めつけるのではなく、「きっと忙しいんだな」という風に考えることの重要性が説かれていました。
自分と同じように、相手にも相手の事情や言い分があると思うので、返事がなかなか来ないからと言って悪い方に考えるのではなく、「きっと忙しいんだな」「疲れてるんだな」「寝ちゃったんだな」というように考えることを意識したいです。
本当に動けなくなってしまうと、人は、SNSをちゃんと見たり、LINEの返事を返すこともできなくなってしまうと、この本で学んだので。
いろいろな人の生き方を大切にしたいと思います。

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2025年10月13日

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