あらすじ
病弱で人生のほとんどを寝たきりで過ごし、短い生涯を終えた神明晴馬。目を覚ますと、丈夫な体を持った青年の姿になり、壮大な異世界に転生していた。
しかも最初に訪れたエルフの国で、自分が「原初の存在」として無尽蔵の魔力を有する世界でただ一人の人間であることを知る。エルフの里長から託された使命と、「自分の足で世界を見て回りたい」という思いを胸に、晴馬は流浪の旅に出るが――。
行き当たりばったりでドラゴンを討伐したり、1人で盗賊団を殲滅したり、国宝級の魔道具をあっさり作ったり――!? お人よしの晴馬は行く先々で神話級の魔術を惜しみなく発揮! いつの間にかAランク冒険者もドン引きな「黒髪の災害」という二つ名で恐れられるようになっていて…!?
のんびり観光、ときどき世直し!?
無自覚な最強魔術師のにぎやか珍道中!
感情タグBEST3
異世界凸凹道中記
難病で世を去った主人公 晴馬が異世界に転生、災害級の魔力であちらこちらを文字通りぶっ壊しながら旅をする物語。エルフのソフィアーナ、冒険者のヴァールとの凸凹道中記はなかなか面白いです。
晴馬がわりとほわほわした浮世離れタイプなので、なんだかんだ振り回される2人の様子も楽しいです。
ただ、エピソードの時系列が前後するため物語の流れが分かりにくいのが残念。
冒頭が晴馬とヴァールが村人を助けるエピソードでこれが本編なのですが、そこから過去へ飛び晴馬転生エピソード、エルフたちとの出会いとソフィアーナと旅をすることになった経緯と続きます。が、この時点で晴馬とソフィアーナの関係は良好ではありません。人間嫌いのソフィアーナは晴馬を信用していませんし。
ところが本編に戻るとこの2人が結婚していることになっているんです!
...どうしてそうなった?
追々明かされるとしても、読者は『?』だらけで読み進めることになるわけで、戸惑いが大きいです。
一応この巻を読み終えれば『?』だらけだった人間関係も判明するので、次巻からは純粋に物語を楽しめそう。続巻に期待します。