【感想・ネタバレ】八木重吉詩集のレビュー

あらすじ

近代詩の彗星,八木重吉(1898-1927).残された珠玉の詩篇には,生きることへの愛しみと哀しみが満ちている.愛と祈りの詩人を一冊に編む.キリスト教詩人とされる八木は,特定の宗派を超えて受け入れられている.人間の内奥にある普遍的なものが,読む者に働きかけている.霊性と言葉の交響を明らかにする.

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Posted by ブクログ

29歳で亡くなったキリスト者である八木重吉の詩集。

第一詩集の「秋の瞳」は復刻版が手に入りやすいが、第二詩集の「貧しき信徒」は、全集や定本詩集などの古書を探さないと読めないので、岩波文庫で手に入りやすくなったのがすごく嬉しい。

何度も読んだ詩ではあるが、やっぱりすごいなぁと毎回思う。
ただのキリスト信仰でもなく、安易な自然讃歌の詩でもない、ほんとうに人が書いたのだろうかと思うほど純真で、哲学的で神秘的な、もっと深いところにある霊性を感じました。

八木重吉の生い立ちや、創作の背景をより知りたければ、奥さんの吉野登美子が書いた「琴はしずかに」が素晴らしいのでおすすめします。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

「神様の名を呼ばぬ時はお前の名を呼んでいる」という詩に衝撃を受けてから八木重吉を追っていて、ついに岩波から詩集が出ると聞き、ずっと楽しみにしていた。発売日に購入。ストレートで響く詩に沢山出会えた。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

 読み込めていないのですが、最初から読み始めてとある編集者の日記を思い出すことになり、とても切ない気持ちになりました。
 若松英輔さんが、解説を書かれているので八木重吉の背景は少し分かったように思います。
 存在学みたいな、哲学みたいな。

 近代の初めくらいまでは、詩人は哲学者の側面もあったのでしょうか。
今もそうかもしれないですが、昔の方がそれこそ存在がまんま求道者みたいな人はいたのかなと思いました。

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2025年05月17日

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