あらすじ
「雑談」で5年連続ビジネス効率性世界一!! ベストセラー『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』著者による「デンマークのすごいコミュニケーション」デンマークの職場では、仕事に行き詰まると、同僚とコーヒーを飲みながら「3分の雑談」を交わす。長時間の会議より、一日数回の立ち話を重視。メールやチャットは必要最低限にとどめ、自由なコミュニケーションを頻繁にとることで、課題を即座に解決し、組織の生産性を高めている。そんなデンマークはIMD(国際経営開発研究所)の調査で5年連続(2020年~2024年)ビジネス効率性世界1位に選ばれた。本書では、その圧倒的なビジネス効率性の背景にある「雑談文化」に着目。チームの生産性向上から組織の成長、自由な対話によって生まれるイノベーション、個人の自己実現にいたるまで、デンマーク式雑談がもたらす驚くべき効果を解説する。デンマーク人のイメージが一変し、あなたの働き方が好転すること間違いなし! 〈目次〉第1章 雑談をなめるな!――最高の成果は「3分の雑談」で決まる 第2章 壁打ち、壁打ち、壁打ち!――うまくいくための最短ルート 第3章 雑談がチームを強くする――世界を変えるアイデアはひとりでは生まれない 第4章 日常に「余白」をつくれ――こうすれば、会話がもっと楽しくなる 第5章 やりたいことは、誰かに話せ――夢をかなえる「雑談と対話のチカラ」 終章 デンマーク人はなぜ雑談を大切にするのか――「活かし合う組織」「活かし合う社会」
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Posted by ブクログ
■大きなイノベーションを起こせるのは「出だし」だけ。最初にコンセプト(何をしたいか)を明確にすることが重要だ。
■最強のチームは「コミュニケーションが楽」デンマークの最強のチームには3つの特徴がある。
①少人数
②「でっかい夢」を共有している
③メンバーの「強みが異なる」
■得意分野が違う3人が同じ目的を共有すると、大きく前進できる。
■タスクではなく「ゴール」を明確にする。何が起こっても、目指すべきゴールがわかっていれば、指示がなくても自分たちで判断して進んでいける。
■メンバーの得意をどう伸ばすか。メンバーの得意をチームの中でどう活かすか。メンバーやチームの得意を会社にどう活かすか。お互いの強みだけを活かし合えば、最強のチームができる。多様性はチームの武器。
■ポジティブなコミュニケーションに欠かせないのは次の3つ。
①安心して話せる環境
②誰の話でもちゃんと聴く
③相手を否定しない
■「ここにたどり着きたいんだけど、どうやったらたどり着けるかな」と相談すればメンバーはその目標を達成するために力を発揮する。指示を出すより「相談してメンバーの意見を引き出すこと。
■職場で起こり得る問題の中で一番厄介な問題は、メンバー同士の相性が合わないケースである。職場ではお互いを好きになる必要はない。
■仕事の成果は人間関係でい決まると言ってもいい。人間関係がうまくいっていない場合、すぐ近くの席で仕事をしていても、会話を交わすことなく、メールだけでコミュニケーションを取っていることが多々ある。こういった関係からは、どうやっても良い仕事の成果は生まれない。人間関係の修復には膨大なエネルギーが必要だ。しかも頑張ったところで、関係が修復できるとは限らない。
■「サンドイッチモデル」と言われる建設的なフィードバックの方法
①取り組んでくれたことに感謝の気持を伝える
②気になった問題を指摘する
相手の立場になって話すことが重要。相手の気持になって相手が何を考えてそのようにしたのかを推測する。相手を否定するのではなく本人が気づいていない「別の視点」を提供する。
③「きっとうまくいくから健闘を祈っていると」伝える
■脳は休むことによってクリエイティブになる。生産性が上がり、仕事も進む。休むからこそ、新しい知識を得ることもできるし喜びも感じることもできる。
■断られても却下されても、やり続けなければならない。そのために楽観的であることはとても大切なこと。
■この世界は本当のところ、やってみないとわからないことばかり。
■誰かに管理されている環境では良いアイデアなんて思いつくわけがない。
■大切なのは、失敗を進化のプロセスと捉えること。
■起こり得る最悪の事態はメンバーが失敗を恐れるようになること。一番よくないのはメンバーが「どうしたらいいのか分かりません」と、後ろに下がってしまうこと。ミスを指摘して罰するカルチャーなんていらない。そんなカルチャーがあったら、誰も何もやりたくなくなる。
■イノベーションを起こしたいのであれば、ただ新しいものを提案するのではなく、私達の人生や社会をより良くする「価値のあるもの」を提案しなければならない。そのためには、短期的な狭い視点ではなく、長期的な広い視点で物事を見る必要がある。
■雑談を「拾う」アンテナが働くということは、そこに「何か」がある。その「何か」は説明もできないし、それが本当に意味のあることかどうかは誰も保証できいない。けれど、その説明できない「何か」を拾い上げると、予期せぬブレクスルーが起こる。「雑談」で気になったものを拾い上げてみる。そこから始まる。
Posted by ブクログ
とても参考になった。
特に余白をつくるといのが印象に残った。
日常生活に追われると余白がなくなってしまう。
今後は意識して余白をつくろうと思った。
Posted by ブクログ
とてもとても勉強になりました!
■ 学び
雑談=相手の背景や自分の思いを伝えるツール
雑談をするとお互いの理解度が高まり、要所要所でスムーズに
多様性がヒントを生む
相手を否定しないポジティブなコミュニケーションが組織の成長を生む。色々なアイデアが出てくるから。
相手を尊重するアサーティブなコミュニケーション
否定しない。〇〇な方法がありますよ、というコミュニケーション
余白で多様性を仕入れ、アウトプットする
発散と収束
人の協力が大きなアウトプットにつながる
現場・会いたい人に触れる
諦めない。行動し続ける
■ アクション
色々な人と1on1する
雑談する
心理的安全性のあるチームを作る
Posted by ブクログ
雑談は大事、と改めて感じた。
メールやLINEは一見スムーズに仕事が進んでいるように感じるけど、それに妨害されることも多い。
電話でOKな内容は電話でコミュニケーションを取るべき。
僕らは機械やAIではなくて、『生身の人間』なのだから。
Posted by ブクログ
デンマークの人たちは本当にフランクで生活を楽しんでいる方たちが多い気がする。
ちょっとした会話ややり取りを大事にするのもよくわかる、、人に関心を持って、何のために?を考えながら過ごしている、小さくても輝いていることを大切にする生き方に共感です。
Posted by ブクログ
軽いノリで雑談することが、イノベーションを生み出し得るという、画期的な本である。一見無駄に見えることにこそ宝が宿るという思想にも共感する。デンマークは千葉県ほどの大きさしかなく、総人口も600万人にすぎないが、それでも世界のトップを走ることを『雑談』が可能にしているのだ。
Posted by ブクログ
まさにタイトルから期待される内容通りであった。
仕事は仕事だけ頑張っていてもうまくいかない。
楽観的、夢を語る、相手を知ることの重要性について改めて気付かされた。
他者と協働して何かを行うにあたって、相手の人となりを知らないと、深く関わる(頼る、任せる、相談する等)といったことはできない。
だからまずは、とりあえず3分の雑談をして、相手のことを知ろうというのが筆者の主張だ。
結果的に、これが心理的安全性の確保や協働レベルの向上につながる。
この筆者の意見に全面的に賛成で、私も日々の雑談を大切にしたいと思っている。留意すべきは、雑談が大切といっても、そこまで時間をかけないということ。
軽くサクッととりあえず雑談。
このスタイルが良さそう。
あと、読み終えて思ったことが一つ。
これって大人だけでなく子ども(クラス)でも言えることだと思う。だから年度はじめは互いのことを知るような取組を積極的に行うことが大切なのかも。
Posted by ブクログ
職場の雑談が苦手で、「黙って集中して仕事をしたい、スタッフの雑談がうるさい」と思っていた時に見つけた本。雑談はチームを強くするために必要だと気づかされた。
雑談と言ってもグチ大会はNG、終業後にはコミュニケーションを持ち込まないことは、ぜひ見習いたいと思った。私がうるさいと思っていたのはグチや批判で、相手への好奇心とさっぱり感を持って雑談をすると、その後の仕事のチーム力は高まるように感じたので、意識していきたい。
デンマーク人は仕事に対して「先頭を走り続ける」という意識を持ち、ゴールを明確にしてイノベーター気質で仕事や生活をしている。イノベーター気質をぜひ取り入れていきたい。
後半は雑談以外にも「先頭を走り続ける」精神力も学ぶことができた
Posted by ブクログ
生産性の高い仕事をされるとするデンマークにおいては、その秘訣は会議よりも雑談が大切であるとされている。深掘りすると、特にイノベーションにおいては、時間的にも発想の起点においても雑談のほうが優れているとのことであった。
あとは、上席者としての会議(大小問わず)の進行方法の薦め等があった。
内容については、著内の通り履行できたら大変良いと感じるものであったが、自身の職場を想像した場合には、前提条件のハードルがかなり高く、そもそも履行できる力が備わっている人が稀なのでは、と感じた。加えて、後半はほぼ精神論っぽいと感じてしまった。
Posted by ブクログ
Audibleで聴読。
針貝さんの『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果が出せるのか』も読んだので続けて読んだ。
デンマークでのすごい会議を見ているような感覚だった。日本の会議でこのような会議前にアイスブレイクがあったり、積極的な発言が多い会議はほとんど経験したことがないので、そんな世界もあるんだなぁと呆気にとられた。ただ、理想的だとは思うので、自分がファシリテーターになる会議では、取り入れてみたいと感じた。
そろそろ働き方の意識を変えなければいけないという危機感を覚えたいと思った。
Posted by ブクログ
【デーン】
会議で真剣に話をしている状況は報告には向いていると思いますが、アイデアを出すことにおいては不向きに感じます。
雑談が本当に雑談で終わるのか何かのヒントになるかは、常にアンテナを張っているかいないかの差になると考えます。
ピリピリとした空気でいいアイデアは生まれませんが、リラックスした雰囲気で出てくる言葉をいいアイデアにするためには、その一言に「それ、いいね!」と反応できる意識を常に持っておく必要があります。
ひかれたレールに乗りたがらないデンマーク人の気持ちはよくわかります。
何も考えずにうまくいく道を進むことに何の楽しみがあるのでしょう。