あらすじ
目が覚めた私は、自分が誰なのか周りの人が誰なのか、何も覚えていなかった……。
私はアリーチェという公爵令嬢であるらしい。
そして、父と兄を名乗る二人は泣きながら私に謝る。
痩せほそった体、痣が残る肌、皆が過保護に私を気遣った。
けれど、何が起きたのかを誰も語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。
私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけ――。
やがて、すべてを知った私はひとつの決断をする。
――失った記憶を巡る優しい嘘からはじまるミステリー!
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あ〜
ダークざまぁ系、とでも申しましょうか。
味方の居ない状態からスタート、
果たしてそもそも味方は居るのか?
ハードやのぅ…
匿名
状況把握に段階から謎
記憶喪失ミステリーですが
犯行トリックではなく、黒幕とその目論見などの真相究明を目指すものになります。
ナンバリングされていることからも推測出来るように、まだ完結しておらず
一括りついたという感じでもありません。
徐々に明らかになっていく事実の向こうにいる黒幕と思しき人物は、まだ名前と悪評が出てくるのみ。
直接的にヒロインを虐げた首魁は、処罰さえ済んでいないため
まだすっきりしない状況です。
事件に関わる記憶が一切無い令嬢
身内さえ分からない。
そこから手探りで見えてくる事実は
一見、テンプレ冤罪婚約破棄かと思いきや
過剰な愚行と悪辣さ、その向こうに隠れる黒幕らしき人物が見えて来て
また、兄が微妙に不穏さを払拭しないままなのも気になるところ
そこにどのような謎があり、何が明らかになっていくのか
非常に興味を惹きます。
ヒロインのロマンスの布石は打たれていますが、それが始まるのは、まだまだ先のようです。