【感想・ネタバレ】ビジネスと地政学・経済安全保障 「教養」から実践で使える「戦略思考」へのレビュー

あらすじ

ロシアによるウクライナ侵攻、米国による対中半導体規制、台湾有事リスク、欧州の気候変動規制、トランプ政権による関税強化など、地政学・経済安全保障に関するリスクが顕在化し、企業が振り回されるケースが年々増えている。少し前まで、世界の主要国は、経済への政治介入をできるだけ避けることを暗黙のルールとしていたため、企業はグローバル化の多大な恩恵を受けた。しかし、米国が自由貿易に背を向け始めたことで状況は一変し、大国が貿易相手国との相互依存関係を利用して、国益のため他国に圧力をかける時代になりつつある。
このように力と力がぶつかり合う世界では、地政学リスクが顕在化しやすい。何の準備もなく主要な輸出先国から追加関税が25%かけられたら、輸出企業の粗利は簡単に吹き飛ぶ。自社にどのような地政学・経済安全保障リスクが潜んでいるのか直ちに精査し、対策を打つ必要がある。本書は、ビジネスパーソンが押さえておくべき地政学・経済安全保障リスクの必須知識と、ピンチをチャンスに変えるための具体的方策をまとめたものだ。実は、企業のすべての部門が何らかの形で地政学・経済安全保障リスクに関わっている。全従業員がこれらのリスクを正しく理解し、その対応策を考え、一人ひとりが行動に移していかなければならない。
これまで地政学は「教養」として語られることが多かったが、もはや「教養」などと悠長なことはいっていられない。本書は、企業が地政学・経済安全保障に関するリスクを乗り越え、ライバルに差を付けるための実践ノウハウをわかりやすく提供する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

経済的相互依存状態は、戦争をするとお互いに被害をもたらすので、平和の礎と考えられていたが、
逆に信頼できない国からの安全保障を揺るがすものとしてリスクとされる時代になった

スモールヤードハイフェンス
リスク回避のた目に一部規制するのがデリスキリング
デカップリングの適所最適

民主主義陣営に住んでるのは世界から見ると少数派

経済安保
優位性、自律性、安全性の観点
保護、振興、連携

経営者としては、地政学上何が起きたら自分の事業にとって困るのかあらかじめ明確化しておくことが重要

0
2025年09月23日

「ビジネス・経済」ランキング