あらすじ
少子化対策のために“ペットのヒト化”を推進する近未来の日本。ある日、学校から帰った亜緒は父親の変死体を発見する。父、母、飼い犬・タイカと過ごすいつもの日常に突然起こった事件。亜緒は世界で一番人を殺している犬とされるピットブルのタイカに疑いの目を向ける。この世界では人間を殺したペットは問答無用で殺処分されることになっているのだ。大好きな父を亡くした今、大好きなタイカまでも失いたくない──。そう思った亜緒はタイカとともに父の遺体の隠蔽に走り出す。父は行方不明ということにされ、茫然自失の日々を過ごす亜緒の前に現れたのは、「ヒト化手術」を施され人語を話すようになったタイカの姿で…!?
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流石のストーリー。
ペットを人化するという設定がまず異質ですが、ストーリーが気になる展開の連続なので、その辺に違和感は全く感じず。流石のストーリーテリングですね。早く続きが読みたいです。
ミステリー&サスペンス
静かな不穏さがじわじわと広がるサスペンスの妙が光る一冊です。
登場人物の思惑が複雑に絡み合い、「何が真実なのか」「誰を信じていいのか」が分からないまま物語に引き込ました。
緻密な心理描写と、平穏な日常の裏に潜む狂気の対比が秀逸で、次巻が気になってしょうがない。
すべてが少しずつズレていく感覚がクセになり、謎が明かされる瞬間を待つ高揚感が続きます。
先が読めない展開を好む読者におすすめの心理サスペンスです。
でもヒロインの気の強さが見てて好きです!
誰がお父さん殺したんだろう…
Posted by ブクログ
レゴシと「YOASOBI」の怪物のMVで有名な「BEASTARS」の著者の板垣巴留さんの新作の第一巻です!
「BEASTARS」では動物たちが通う学園の中から、肉食と草食が交わる物語を書かれ、
「SANDA」シリーズでは、極端な少子化の中で、子どもが子どもで在ることを問う物語を書かれ、
今回の「タイカの理性」は、ペットのヒト化から生まれたドッグマンたちと人間たちの物語です!
ドッグマンの綱吉が、犬らしさ全開で、飼い主からの褒めと愛を求め続けていて可愛いです、そこでムカついちゃうのドッグマンだなぁと思いました
少子化の中で、次代を担わされるドッグマンたちの活躍から目が離せません!
生きて年を取ると、時代が移っていって、いつの間にか家族が人間だけの話じゃなくなっているなぁとは思っていたんですよ。
実家のことで、知り合いに大根を上げて、それを煮つけにしたら●●ちゃんが食べてくれたってお礼を言ってくれたことがあるらしいのですが、一昔前だったら犬の餌にしたってことで関係が危うくなる話が、家族のゴハンにして、高齢の子だから良かったって話になったのを実家の親も自然と受け入れていて、本当にペットは家族になったのだなぁと思ったことがあるのですが、そのさらに先をいく物語がマジ最高でした!超オススメのマンガです!
ミステリーと、純粋な犬
お父さんを殺したのは、本当は誰?
殺された人は、本当にお父さんなの?
謎だらけで、続きが知りたい。
犬の純粋な心を、改めてかわいいと思う。
同時に、理性を抑える事が出来なくなった時の、性や暴力の強さが有ると、覚えておかなければいけない。
Posted by ブクログ
先生らしい設定で面白い。
お父さんをもしかしたら愛犬が殺したかもしれない
という不穏なスタートなのに
通報するとか相談するとかいった常識的な方法ではなく
亜緒が愛犬を守るために隠蔽することを選ぶのがもう
既にぶっとんでいる。
ヒト化手術で言葉を話せるようになったタイカが
可愛い反面絶妙に話が通じなくて種族が違うのだな
というのが伝わってくることからくる
小さな不信感や怖さの描写が秀逸。
小さい頃の自分だったら、愛犬をヒト化させたがった気がするが
犬が兄弟だった幼少期と、大人になって子どものように飼っている今だと違うなと感じる。
大人だとヒト化が怖いと感じるヒトの方が多いのではと思うがどうなのだろう。
ペットあるあるも散りばめられていて笑えるところは笑えるし
展開もテンポが良くて面白い。
一体どうなっていくのか気になる。