あらすじ
京都に拠点を置きながら沖縄に通う生活を続けている著者。ある日、「京都と沖縄は似ている」ことに気づく。だが、両地ともに日本有数の観光地であるにもかかわらず、「京都人はイケズ」「沖縄人は排他的」というイメージがつきまとう。では、実際はどうか。京都を歩き回り、沖縄を歩き直して見えてきたのは、固定的なイメージを覆すものだった――。京都と沖縄の知られざる“遠くて近い、深い関係”に着目した本邦初の一冊。
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Posted by ブクログ
後半の食べ歩き紀行なども含め全体的にはエッセイ然とした軽い読み物として好感は持った。筆者の主なフィールドは沖縄関連と思しきプロフィールだが、文体や取り上げる人物などのレトロ感は昭和の古本を漁っているときの感覚に近い。
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<目次>
第1章 嘘~京の茶漬けとイケズとテーゲーと
第2章 歩~散歩と渡来人と多様性と
第3章 郷~カウンターと郷土愛とお笑いと
第4章 道~昆布と富山の薬売りと始末と
第5章 飯~チャンポンとピネライスと弁証法と
第6章 甘~向田邦子と松風とまちかじと
第7章 書~読書家と檸檬と検定と
第8章 魔~シーサーと鍾馗さんと魔物の正体と
第9章 戦~空襲と京都の塔と原爆と
第10章 絆~念仏踊とエイサーと三条大橋と
<内容>
沖縄生まれ京都育ち(というか在住の)著者による、京都と沖縄の分析本。両地域はよく似ているという。その分析なのだが、確かにと思った。シーサーと鍾馗さんの分析は面白かった。沖縄が読書人の多い、ということは知らなかったが、国際通に大きな本屋があったことを思いだした。こうした本は気がつきにくいので、面白い。