あらすじ
不登校の対応に違和感を覚える方へ
「子どもの気持ちに寄り添いましょう。暖かく見守りましょう。」
「今は心の休息が必要です。今はエネルギーを充電中なんです。」
みんながそう言うから、きっと間違っていないと思う。
学校の先生も、無理はさせなくていいですよって言ってくれる。
でも、、、
何かスッキリしない。心から気持ちよく納得できない。
胸の奥に、何かが引っかかっている感じがする。本当にこれでいいのかな・・・。
不登校についてそのように感じている方は、続きをお読みください。
多くの専門家が、不登校の支援方法について様々なことを述べています。
そして、どの見解も心地よく、もっともらしく聞こえます。
理解した自分はとても物分かりが良く、子どもにはとても丁寧に接するようになりました。
まるで、素敵な人に生まれ変われるような、そんな気さえします。
しかし、子どもは今も学校に行かず、家でダラダラくつろいでいます。
それでも、この子にはこの子のペースがあるんだ。子どもを信じて見守って・・・。
専門家も先生も、みんなそう言っている。きっとこれで良いはずなんだ。
でも、やっぱり、、、
いつまで、こんな葛藤を繰り返すのでしょう?
どれだけ暖かく見守っても、反対に厳しくしても、どうにもうまくいきません。
対策ノウハウやマニュアルが本当に正しいのなら、不登校はこんなにも増え続けるはずがなく、すでに解決しているはずです。
実は、誰もがうっすらと気がついている「違和感」。
その違和感から目を背けたことで、不登校が急増する今の状態が始まりました。
でも、今度は目を背けずに、しっかりと見てみましょう。
不登校の子どもたちの心の中を。
その心の中が見えれば、寄り添っても褒めても厳しくしても学校に行けない、
不登校の正体が見えてきます。
その正体が見えたとき、愕然とします。それと同時に、希望も見えます。
今の状況は、すべて大人が作り出したんだということに。
そして、大人が作りだしたのなら、また大人によって変えられるということに。
教育委員会からの依頼によって教員向け不登校研修会の講師を務めていた著者の講演は、開催のたびに共感と賛同が続出していました。
「先生の書籍はないんですか?」
「もっと勉強したいので、本で詳しく解説してくれませんか。」
数多く寄せられた研修会参加者のその声に、ようやく応えることができました。
今すぐ、本書を手に取って読んでください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
•一定以上の位置にいることを確認する方法は、横にいる多数の人間と自分で比較することであって、他の子どもから欲しい評価というのは大人がくれる評価と同じものではない
•ありのままに生きるとは、人間関係の中で自分の立ち位置を理解し、その立ち位置に誇りを感じること
Posted by ブクログ
誰しも特別ではない、と言うことを子どものときに受け入れられるか...
そうですよね、自己評価の軸が定まっていない子どもが絶対評価の弊害で他人の評価を得られない学校で、ある日自分は勉強ができないんだ、運動ができないんだ...自分は特別ではないんだと気づいたときに、それでも...となるのが難しい世の中。
(SNSでもキラキラした他人が目に入りどうしても比較してしまいますし...。)
以前読んだ本で「大人は大人の物差しでしか子どもを測れない」と言った、これは金言だと思った一文がありましたがまさにその通りで、心の機微とか世界の広さを大人視点で考えてしまい子どもに寄り添えていないことで相互理解ができない事態に陥ってしまうと。
今の子どもは軟弱...なのではなくどのような要因で今の子どもができているのかを考える、視点をもっと大きく見るのが大切だと気づける一冊でした。