あらすじ
就活マニュアルで勉強し、志望する会社のこともよく調べ上げ、質疑もそつなくこなしている。一見優秀そうでも、採用担当者からすれば、「個性が見えない」。かといって、説明会で積極的に発言しても、エントリーシートに目立つような工夫を凝らしてみても、それが就職に有利に働くわけではない。著者は、学生の頑張りが会社側に伝わらないのは、頑張る方向性が少し違っているのではないか、勘所を押さえていないのではないか、と説く。本書では、エントリーシートから説明会、グループ面接、役員面接など、採用プロセスごとに、会社が何を重視し、どういう視点で学生を捉えているかを解説。企業分析をどうするか、働きたい会社はどのように見つけるのか、アピールするべき「自分の個性」をどうやって見出すか。数々の優良企業で人事部長を歴任した「人事のプロフェッショナル」が、就職活動において本当に押さえておくべきポイントを教える。
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Posted by ブクログ
人事部門での職務経験、大学側として生徒を通しての就職活動の実態に触れているという両面から書かれているので、説得力がある。
「言いたい事全部いえたら面接が成功」とは大きな間違い
まあ、会話なわけで、という事だが、
そんな感じの面接になっても落ちるところはある
そこら辺が「縁」という部分何やろうけど、縁に左右されない圧倒的な能力が欲しい、内定いっぱい出る人はそうやろうから
Posted by ブクログ
これから就活を行うにあたって、エントリーシートや履歴書を書くために絶対に必要となる自己分析。その自己分析に基づいて自分という人間について面接官などの相手に伝えるために行う面接。
まだ漠然としていますが、何をすべきか、どうしていくべきかという道筋と学生と会社の人事側の見方・考え方の違いが分かったので、とても参考になりました。
自分でこれまでに体験してきたこと、その時々で感じたこと、考えたこと、判断したことや、どんな場面でどんな選び方をしてきたかを振り返ってみることで自分らしさ、個性を発見できる。
会社は「○○をしたいです」「○○をしたらいいと希望や考えていることを口先で言うだけでなく、「○○をします」と自ら誓い、行動を起こせる人材を欲している。
コミュニケーション力に秀でているというのはたくさん話せることや場を盛り上げること、自分を目立たせ印象付けられるようなことを言うことでもない。大切なのは相手とやりとりをすること、どれだけ相手に伝わる内容かという点である。
「自分はこういう体験をしてきたので、こういう業界や会社がいいと思っています」
「自分のやってきた研究は、御社のこういう製品開発の場面で生きるのではないかと思います」と、自分がどうしてこの会社に興味をもったのか、自身の思い入れを表現し、自分にしか言えない体験に基づいた内容を話す。
どのような状況で自分がとった行動の背景を明らかにした上で、自分はどう行動したか、どう取り組んだのかを説明する。
知っている知識の量や幅ではなく、自分自身が体験したことの情景を相手に想像できるように話すことがポイント。
「(自分が体験したことを述べる)地域においてじぶんのできることをするということは、御社の社会貢献の姿勢にも共通する部分があると考えています」と実体験と会社のイメージ(自分なりの解釈)がマッチしていることを訴える。
自分自身の体験(行動力)について語るときに、「なぜそのことが始まり、どのような状況になり、何をしたら状況が変わっていき、最後にどうなったか」という起承転結を「STARコンセプト」で表すといい。
S(Situation):そのときの状況・環境。どのような状況だったか。
T(Task):自分のすべき任務・役割。何をすればよかったか。
A(Action):自分がとった言動。何をどのように行ったか。
R(Result):自らの行動の結果・周りの変化。どのような結果や変化が生まれたか。
面接官の変化球的な質問に対しては、相手が伝えようとしているメッセージの意図を考え、自分なりの価値観や考え方に基づいて意見を述べる。(学生が何を判断の基準としているかを見ている)
資格はツールとしての自分の体験、志望動機(資格で何がしたかったのか)などに結び付けて説明できれば、アピールできる。結果がすべてではなく、その過程が大切。