あらすじ
災害が多発する日本.被害を受けた後のサポートに女性や高齢者の視点を取り入れることの理解は進んできたが,子どもは保護者と一体とされがち,元気に見えるなど,ケアの死角にもなりやすい.災害が発生したら周囲は,学校は行政は,私たちには何ができるのか.各地で支援に関わる若手研究者二人が事例とともに真摯に語りかける1冊.
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Posted by ブクログ
岩波ブックレットNo.1105です
災害時の子どものケアについて考えます
まずはちょっとだけ著者のお二人に触れたい
伊藤駿さんは1993年生まれ、中丸和さんは1996年(東日本大震災を中学生のときに経験されたそう)とお二人とも非常にお若い
こんなお若い研究者の方にこの手の出版物の執筆をお願いするってなかなかないんじゃなかろうか
うん、とってもいいね
岩波さんやるな〜
色々たいへんな中で、子どもちに目を向けるだけでも、たいへんなことやんな
特に印象深かったお話をひとつ
東日本大震災時後の学校再開時に、死体安置所として使われていた体育館を入念に消毒、消臭し、PTAの神主さんによりお祓いをしたという
いやー、そうよね
大人はまだしょうがないことなんだって納得出来るけど、子どもたちは恐いし嫌だよなー
はい今日から使って大丈夫よー言われても
どういった心もちで子どもたちにアプローチしていけばいいか
どんなお手伝いが出来るか
例えば、ちょっと見ててあげるってだけでも、子どもたちやその親御さんへのケアになる
離れた地域にボランティアに行くってのはなかなか難しいけど、もし自分たちの地域が災害に襲われたときに地域の一員として、子どもたちに何が出来るか、勉強になった一冊でした