【感想・ネタバレ】大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!のレビュー

あらすじ

渋沢栄一、マルクス、安藤百福、ファーブル、……
あの偉人はそのとき、
どんな転機を迎えたのか

「遅咲き」の人生には共通点があった!
古今東西 人生の先輩に学ぶ
折り返し地点を越えて挑戦する秘訣

後世で「偉人」と称された人のなかには、人生の後半で成功した「遅咲き」の人が少なくありません。
「遅咲き」とは単に「年齢を重ねたのちに成功した」ということだけではなく、「学生時代にはまるで期待されていなかったのに、世界を変えてしまった」ような人物のことも含まれるでしょう。本書で紹介したようなアインシュタイン、エジソン、山中伸弥さんは、まさにそのタイプの「遅咲き偉人」です。
本書は、いわゆる「大器晩成型」の偉人たちが、どのように中年期を過ごしたのかに注目しました。今まさに、多くの人が中年期に直面する「ミッドライフ・クライシス(中年期危機)」を、偉人たちはどう乗り越えたのでしょうか?(「はじめに」より)

【目次】
第1章 50代以降に花開いた偉人たち

アンリ・ファーブル(博物学者)
50歳を前に、突然の退去勧告!
苦難を乗り越えて、名著『昆虫記』を完成

カール・マルクス(思想家)
不発に終わった『資本論』を花開かせた
盟友・エンゲルスとの関係

安藤百福(実業家)
47歳で全財産を失ったあと、
カップラーメンの開発に成功

山中伸弥(医学者)
紆余曲折の20〜40代を経て、
50歳でノーベル賞を受賞

チャールズ・ブコウスキー(詩人)
どんな状況でも書き続けることで、
50歳で「労働者の文学」が花開く

第2章 50代以降から新たな挑戦を始めた偉人たち

アインシュタイン(物理学者)
ノーベル物理学賞受賞後の50代に
新たな挑戦を始める

渋沢栄一(実業家)
500もの会社をつくった「資本主義の父」が
次々に挑戦し続けた理由

トーマス・エジソン(発明家)
数々の失敗を乗り越え、1300もの発明に成功した
アメリカの発明王

小林一三(経営者)
「阪急電鉄」の生みの親が
「創作者」という長年の夢をかなえるまで

赤塚不二夫(漫画家)
40代半ばで連載がほぼ終了した「ギャグ漫画の王様」は
どのように復活を遂げたのか

第3章 50代以降に新ジャンルに挑んだ偉人たち
伊能忠敬(測量家)
50代で仕事をリセット。測量術を学び、
日本最初の地図作成に貢献

ハインリヒ・シュリーマン(考古学者)
40代で考古学に出合い、
「世紀の大発見」を成し遂げる

吉野裕子(民俗学者)
40歳から研究の道に入り、
独自の学問ジャンルを切り拓く

レイ・クロック(実業家)
紙コップを売っていた営業マンが
マクドナルドを創業するまで

小泉淳作(画家)
50代から水墨画をはじめ、
新しいジャンルで独自のスタイルを確立

川田龍吉(実業家)
実業家から農業へと50代でシフト、
「男爵イモ」を日本中に広める

第4章 挫折をへて50代で道を切り拓いた偉人たち

サミュエル・モールス(発明家)
画家の道で夢やぶれ、電気の実験に没頭。
モールス電信機を発明

山内溥(経営者)
数々の失敗を乗り越え、
「花札の会社」を再生。ファミコンを社会現象に

ジュリア・チャイルド(シェフ)
二度もボツになった原稿が大ベストセラーになった
アメリカで最も有名な料理家

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Posted by ブクログ

偉人の伝記、ダイジェスト版といったところでしょうか。中年の人をターゲットに筆者は執筆されているようですが、年代は若くても構わないと思います。

私の知らない偉人さんも登場して、面白くてためになりました。まさに人生色々なんだなあと。赤塚不二夫がタモリを見出したなど、初めて知るエピソードがたくさんありましたが、その中でも、モールスが画家から科学者へ転身したという事実にはびっくりでした。偉人の言葉が適宜折り込まれているのも良かったです。

とにかく元気がもらえる一冊。一度きりの人生、頑張るゾ!という気持ちになりました。

【登場する偉人】
アンリ・ファーブル  カール・マルクス
安藤百福(カップラーメン開発) 山中伸弥
チャールズ・ブコウスキー(作家)
アインシュタイン  渋沢栄一 
トーマス・エジソン 
小林一三(阪急電鉄生みの親) 赤塚不二夫
伊能忠敬   ハインリヒ・シュリーマン
吉野裕子(民俗学者)
レイ・クロック(マクドナルド創業)
小泉淳作(画家) 川田龍吉(男爵イモを広める)
サミュエル・モールス(モールス電信機発明)
山内溥(ファミコンを世に送り出す)
ジュリア・チャイルド(アメリカで最も有名な料理家)

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

大器晩成列伝
人生の後半からでも、新しい花が咲くことを教えてくれる一冊だ。
この本を読み進めるほどに、遅咲きの偉人たちの「積み重ねる力」に引き込まれた。挫折や失敗を恐れず、むしろそれを踏み台にして人生を再構築する姿が、家族や仕事に翻弄されがちな自分の生活にも通じる気がした。特に中年期の苦難を乗り越えたエピソードには、自分もあと一歩踏み出す勇気が湧く。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

読んで良かった!兎角若くして大成した人が取り上げられがちだが、全ての人がそうではないと言うことを学ぶことができた。自分もちょうど本書に出てきた偉人たちと同じくらいの年齢になった。どこか、心の中でこんなものかもな。と考えることが増えてきていたがまだまだこんなものではないと思えるようになった。読んで良かった一冊。任天堂の山内さんと伊能忠敬が特に心に残りました。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

中年期のミッドライフ・クライシスや挫折を、偉人たちが「新たな飛躍のチャンス」と捉え、年齢に屈せず好きなことに粘り強く挑戦し続けた励みになる話。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

それぞれの共有点としては、
遅咲きとは言え、若き頃から情熱を持って挑戦を続けていることである。
ただ、これを読むだけでは、個人についての知識があまりにも薄すぎるかもしれない。
丸々一冊の一人一人の本を読んだ方がきっと身につく

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

吉野裕子さんや川田龍吉さんなど、初めて知る名前もたくさんあって。
古今東西、いろんな世界から集められた物語は、不思議と心に温かいものを残してくれた。

年齢なんて関係なく、誰かの目を気にせずに、自分の心に寄り添って生きていくこと。
それが大切なんだろうな。

ただ、
26歳で人類の歴史に名を刻んだアインシュタインを「大器晩成」と呼ぶのは、さすがに無理があるかなと思ってしまった。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

気軽に読める。40,50代からの生き方。

<メモ>
・小林一三:阪急、初めての住宅ローン、郊外住宅、宝塚
・赤塚不二夫:アル中、タモリを育てる
・伊能忠敬:体は強くなかった。
・武田鉄矢「子育てはすべて失敗します。子育ては必ず失敗するためにやっていると思って下さい」

解釈や立論はちょっと強引なところがある。
著者の自分語りと成功の分析はいらないなぁ。

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2025年06月10日

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