【感想・ネタバレ】ジャック・デリダと精神分析 耳・秘密・灰そして主権のレビュー

あらすじ

この「暗い時代」(ハンナ・アーレント)をともに生きる「われわれ」,厳しい宿命を分かち合う,すべての人間のために――.「科学的エヴィデンス主義」に侵された精神医療にいかに抗するか.「対テロ戦争」や難民問題に揺れる現代社会の倫理的諸課題にいかに応答すべきか.デリダの思考を触媒とし,「脱構築としての精神分析」を指し示す導きの書.

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Posted by ブクログ

デリダと精神分析に関わる研究書。レベル感としては入門書とは言い難いもので、かなり難しい。
本書中盤における、デリダの「亡霊」と精神分析に関する議論は非常に興味深かった。現在の政治的状況を一つの亡霊の回帰として読み込むことが可能だというのは目から鱗で、この概念を深掘りしたいと感じさせる筆致であった。

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2021年06月26日

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