【感想・ネタバレ】兄 私だけが知るアントニオ猪木のレビュー

あらすじ

アントニオ猪木がこの世を去って2年半――。これまで沈黙を貫いてきた実弟・猪木啓介がいま、「人間・猪木寛至」のすべてを明かす。
「空白のブラジル時代」
「力道山との出会い」
「倍賞美津子との結婚」
「新日本プロレス旗揚げ」
「新宿伊勢丹襲撃事件」
「舌出し失神事件」の夜
地獄のアントン・ハイセル
「後妻」と一家断絶の修羅

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Posted by ブクログ

著者はアントニオ猪木の実弟です。

ブラジル移民時代から、新日本プロレスの経営、
そして副業のマテ茶などの輸入事業まで
アントニオ猪木の右腕として、
彼を支えてきたそうです。

著名なスポーツ選手は、心を許した取材相手には
素顔を見せる時があり、それがノンフィクション
として語られることが多いです。

しかしアントニオ猪木は24時間アントニオ猪木で
あり、近づく人間は皆何かしらの思惑を持っていた
ため、益なしと見れば去っていく人間も多かった
ようです。

ゆえに「本当のアントニオ猪木」を語ることが
できるのは実弟である著者だけなのであろう。

いや、著者でさえもアントニオ猪木とは何者で
あったのかは語りきれていません。
あのモハメドアリ戦も20年、30年後に再評価
されるのですから、アントニオ猪木という
プロレスラーの生き様はまだまだ万人に理解
されているとは言い難いのでしょう。

でも、そんなことはどうでもいいのです。

あの、モハメドアリ戦、IWGP決勝のハルク
ホーガンに喰らったアックスボンバー、
極真空手のウィリーウイリアムスへの腕ひしぎ
逆十字。

それを当時ちょっとでもテレビで観た人に
とっては、胸が熱くなり、「俺にとっての
アントニオ猪木は・・・」と、自分だけの
猪木像を抱くことができる一冊です。

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

アントニオ猪木についた書かれた本は多いが、これは猪木の弟が書いたもので特異な内容だ。
アントニオ猪木本人も亡くなったことから、時効でしょうと真実を明かしている。

プロレスの試合の話はほとんどない。
猪木が14歳までいた横浜時代のことや、14歳でブラジルに移住し17歳で力道山にスカウトされるまでの様子。
力道山に連れられて(アントニオ)猪木が日本に帰国した後の猪木一家のブラジルでの生活。
日本プロレス追放時の状況や、日本プロレスで最後の試合となったBI砲vsファンクス戦の裏事情。
新日本プロレス立ち上げ時の賠償家との関係性。
アントン・ハイセルなどのプロレス以外の副業の数々、政治家への転身の話など。
本書の全体を通しては、猪木の4度の結婚と弟から見た結婚相手の人柄の話題が多い。

アントニオ猪木のファンならよく知っている事件などについても、一緒に行動していた著者しか知りえない裏事情が明かされている。
以下のような話題だ。
新日本プロレス立ち上げ時のカール・ゴッチとのオープニング試合。
Tジェットシンによる新宿路上での猪木襲撃事件。
ストロング小林との日本人対決。
IWGP決勝のハルク・ホーガン戦での舌出し失神事件。
モハメド・アリ戦を代表とする異種格闘技戦の数々。

「相手の技を受けて勝つプロレスと、相手の技を受けずに勝つ格闘技」という言い回しが刺さった。
異種格闘技戦でのリアルファイトは3試合くらいだそうだが、相手の技を受けずに勝つプロレスをよくやったもんだと思う。

猪木に関わった人の多くが随分と苦労したようだが、家族も大変でした。
本書は猪木ファンなら読んでおくべきでしょう。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

猪木の実弟による猪木伝。

リング上の功績ではなく、これまであまり知ることのなかった猪木の裏側について知ることができた。

1
2025年03月30日

Posted by ブクログ

お姉さんとの話など知らなかったこともあり面白かったが、7章 修羅については事実かもしれないが感情が入り過ぎていてだからこそ読み応えがあるともいえるがファンとしてはやるせない気持ちにさせられる それも含めて肉親であり幼少期からずっと近くで見てきた人にしか書けない内容で貴重

0
2025年10月14日

Posted by ブクログ

猪木さんの実の弟による彼からみた猪木像。

猪木の周りには多くの参謀と呼ばれる人がいたが、多くは袂をわかったり離反しては集合を繰り返した不思議な人間模様だった。それを、
「月は自ら輝くことはない。太陽の光を受けてその存在を周囲に知らしめるものだが、いつしか「輝く月」が太陽を照らしているかのような勘違いをしてしまう。それが歴代の「仕掛人」
と評していた点が印象的だった。
本人以外の周囲の人間が猪木さんの晩年に繰り広げる修羅場に、エンディングの難しさを感じさせられる。

0
2025年06月26日

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