あらすじ
アントニオ猪木がこの世を去って2年半――。これまで沈黙を貫いてきた実弟・猪木啓介がいま、「人間・猪木寛至」のすべてを明かす。
「空白のブラジル時代」
「力道山との出会い」
「倍賞美津子との結婚」
「新日本プロレス旗揚げ」
「新宿伊勢丹襲撃事件」
「舌出し失神事件」の夜
地獄のアントン・ハイセル
「後妻」と一家断絶の修羅
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者はアントニオ猪木の実弟です。
ブラジル移民時代から、新日本プロレスの経営、
そして副業のマテ茶などの輸入事業まで
アントニオ猪木の右腕として、
彼を支えてきたそうです。
著名なスポーツ選手は、心を許した取材相手には
素顔を見せる時があり、それがノンフィクション
として語られることが多いです。
しかしアントニオ猪木は24時間アントニオ猪木で
あり、近づく人間は皆何かしらの思惑を持っていた
ため、益なしと見れば去っていく人間も多かった
ようです。
ゆえに「本当のアントニオ猪木」を語ることが
できるのは実弟である著者だけなのであろう。
いや、著者でさえもアントニオ猪木とは何者で
あったのかは語りきれていません。
あのモハメドアリ戦も20年、30年後に再評価
されるのですから、アントニオ猪木という
プロレスラーの生き様はまだまだ万人に理解
されているとは言い難いのでしょう。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
あの、モハメドアリ戦、IWGP決勝のハルク
ホーガンに喰らったアックスボンバー、
極真空手のウィリーウイリアムスへの腕ひしぎ
逆十字。
それを当時ちょっとでもテレビで観た人に
とっては、胸が熱くなり、「俺にとっての
アントニオ猪木は・・・」と、自分だけの
猪木像を抱くことができる一冊です。
Posted by ブクログ
お姉さんとの話など知らなかったこともあり面白かったが、7章 修羅については事実かもしれないが感情が入り過ぎていてだからこそ読み応えがあるともいえるがファンとしてはやるせない気持ちにさせられる それも含めて肉親であり幼少期からずっと近くで見てきた人にしか書けない内容で貴重