あらすじ
『宇宙ビジネス』は、壮大な宇宙が実は私たちの日常に深く関わっていることを解き明かす一冊です。ロケットや人工衛星と聞くと遠い世界の話に思いがちですが、実際には農業、漁業、鉱業、金融、災害対策、地図、通信など、あらゆる産業で宇宙技術が活用され、私たちの生活を支えています。
本書では、宇宙ビジネスメディア「宙畑(そらばたけ)」の編集長である著者が、100を超える取材を通じて得た知見をもとに、宇宙ビジネスが解決する社会課題、次世代を支える技術、宇宙に住む・旅行する未来、そして宇宙ビジネスに関わる多様な仕事について紹介します。未来を切り開く驚きとワクワクが詰まった一冊です。
宇宙が生み出す新たなビジネスの可能性を知り、日常生活がさらに豊かになる未来を想像しながら、「自分も関わってみたい」と思えるきっかけを提供します。
【目次】
序章 宇宙ビジネスに莫大なお金を投資する価値はあるのか
第1章 「できたらいいな」から学ぶ意外と身近な宇宙ビジネスの世界
第2章 スマートフォンから学ぶ通信ビジネスの世界
第3章 GPSから学ぶ測位ビジネスの世界
第4章 宇宙飛行士の視点から学ぶ地球観測ビジネスの世界
第5章 ロケットから学ぶ宇宙インフラの世界
第6章 宇宙のゴミ掃除から学ぶ軌道上サービスの世界
第7章 ISSから学ぶ宇宙生活の世界
第8章 アポロ計画から学ぶ月以遠ビジネスの世界
第9章 宇宙飛行士から学ぶ宇宙で働く人の世界
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
宇宙について全く知識のないど文系の私でも理解できるほど噛み砕いて書かれており、興味深く読めた。
自分の今の生活がどれほど宇宙や宇宙ビジネスに支えられているのか、また、今宇宙とは関係のない人が宇宙ビジネスに関わる意義を知れた。
今の仕事の専門性を高めた上で、その専門性を活かす場として宇宙ビジネスを選択肢に入れたくなってしまうほど大きな世界(ビジネス)だと思った。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、宇宙ビジネスに関する本
宇宙ビジネスに莫大な予算をかける価値があるのか
メモ
・宇宙ビジネス市場規模98兆円、世界全体の広告産業と同規模
・人工衛星の運用によって地上に還元されるサービスが一番儲かっている。
・人工衛星には三つある
通信衛星、測位衛星、地球観測衛星
・静止衛星 地球の大部分が対象だが遅延と通信速度に課題
遅延性 500ミリ以上の遅延。ゲームの場合30ms未満が必要
通信速度 オンライン会議では10Mbpsが必要
・スターリンク 遅延25ミリ秒、速度上り25Mbps
スペースエックスは2兆円の売上、山、海といったこれまで電波の届かないところへも通信サービス
・測位技術で重要なのは電波の速さと時間
・GPS開放の歴史。グローバル基盤という政治カード、商業利用
・GPSは30機に対し、みちびきは11機 アジアと日本をカバー
数cm誤差で補足可能 都市部や山間部の誤差縮小
災害時の情報提供機能
現状は4機体制
・一次産業で特に活用が活発
・宇宙輸送の市場規模は20年の1.2兆円から40年には16兆円まで拡大想定
・東と南が海であることはロケット発射上有利。
地球の自転利用できたり、南北では地球観測衛星の利用軌道への輸送でメリット
オーストラリアも国として推進
・宇宙旅行は3種類
宇宙飛行士も滞在するissへの宇宙旅行
issへの滞在はしないがロケットで宇宙空間で打ち上がり、宇宙船内で数日間滞在、宇宙遊泳も経験して、地球に帰還するもの
数分缶の無重力を体験できる小旅行
・ヴァージンギャラクティック 新型宇宙船開発中26年、毎月8回の宇宙旅行の計画
・PDエアロスペース 1人3000万円、5人乗客で228回年間打ち上げ、売り上げ300億を見込む
・宇宙ゴミ対策
除去、リサイクル、ださない、監視把握
・宇宙空間通信ネットワーク
だいち4号、光衛生通信1.8Gbps
・宇宙保険
打ち上げ前保険
打ち上げ保険
寿命保険
宇宙賠償責任保険
・think space life
宇宙軌道、微小重力、閉鎖隔離環境、リソース制約
・宇宙における食生活の改善が地上の生活を変える可能性
・宇宙ステーションの後継支援
ブルーオリジンかボイジャースペース陣営
アクシオムスペースは商用居住モジュール建設
・三井物産 アクシオムスペース 日本低軌道社中
三菱商事、ボイジャースペースとエアバスの合弁会社star labと戦略的なパートナーシップ
兼松、シエラスペースと業務連携
・小惑星探索、プラネタリーディフェンスという領域
インパクト、レーザー、核などで対応検討
・2029年4月13日に直径340mの小惑星アポフィスが地球に接近する
・宇宙太陽光発電システム 高度7000メートルを飛ぶ航空機から送電する実験成功24年12月
25年にも宇宙から送電実験?