【感想・ネタバレ】戦争とミステリー作家 なぜ私は「東条英機の後輩」になったのかのレビュー

あらすじ

戦後80年。
トラベルミステリーの巨匠が
記していた書籍未発表原稿
奇跡の発掘。

戦前に生まれ多感な時代に迎えた開戦。
大本営が連戦連勝を伝える中
西村氏は陸軍幼年学校に入学した。
だがこの国に蔓延する
戦争歓迎の熱狂は戦況悪化で
一気に冷めていく。
敵国アメリカを嫌いになれない――
この不思議さは何だ?
かつての軍国少年は
敗戦を経て作家の道を歩んだ。
往時を振り返り記した自伝的超克の書。
山村美紗氏との日々を仔細に記した
「特別編」も収録。

〈目次〉
第一章
戦争が海の向こうにあったころ
~戦前に生まれて~
恐慌下に生まれる
長屋暮らし
満州国設立
戦争観…他
第二章
「歓戦」が「厭戦」に変わるとき
~戦時下の生活者たち~
日米開戦
軍国少年と母
覆る親米感情
生活統制…他
第三章
軍国少年の隣にはいつも死があった
~東京陸軍幼年学校にて~
幼年学校入学
「国家の物」に
迫る本土決戦
美少年に惑う
降り注ぐ焼夷弾…他
第四章
アメリカがこの国の何を変えたのか
~占領を経て~
日本占領考
臨時人事委員会
GHQの変容
実力主義と日本…他
第五章
終戦後の職を求めて
~人事院・パン屋・競馬場・
探偵・作家~
作家を志す
母に泣かれる
競馬場で働く
探偵になる
初ファンレター…他
第六章
京都で考えたこと
~アメリカには不可解な独特世界~
京都に移住
ブルトレを書く
町衆の意気
京の病院事情
一見さんお断り
京都式の皮肉
京女
住民の格…他
特別編 山村美紗さんとのこと
西村京太郎年譜 山前 譲・編

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『戦争と~』と銘打っていますが西村さんの簡単な自伝、というところです。

戦前、戦中、戦後の世の中を少年の目を通して見ることができました。住んでいた地域によって戦争というのは捉えられ方が全然違うなぁ。西村氏は恵まれていたほうかも?

一時期探偵社勤務だったというのがとても面白かったです。もうちょっと詳しく書いてほしかった(笑)この本、すっごく文字が大きくて驚きました。小学生の教科書並みの大きさです。

著作は『湖西線12×4の謎』のみ読んだことがあります。

トラベルミステリーを書く多作なイメージの作家さんというぐらいの認識でしたがWikipediaによると649冊ということでした。凄すぎる。江戸時代の時代小説を書きたかったけど出版社からはやんわりお断りされてたっぽいですね。

トラベルミステリーも昨今は廃線や減便が多くなってきて令和では書きづらい題材になってしまったかもしれませんね。

0
2025年05月17日

Posted by ブクログ

西村さんの作品はいくつか読んだことがあるけれど、
戦争とのかかわりについて書かれているのかなと思い
興味がでて読んだ。
読みやすい語り口。
戦争についてというよりも、
人生についての記録だなと感じて、
その感覚で読むとすごく良かった(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

0
2025年04月20日

Posted by ブクログ

西村京太郎さんの戦争体験。幼少期の日常や陸軍幼年学校で過ごした日々などが綴られています。
三分の一くらいは、西村さんが京都に移住してからのお話なので、最後の方は本のタイトルとはまったく関係のない話に。面白くはありますが、私は何を読んでいるだっけ?戦争の話じゃなかったっけ…と混乱しました。笑 京都、超好きなんだな〜

0
2025年04月10日

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