あらすじ
生家が没落し、今ではエアルドレッド伯爵邸のメイドとして働いているディアナは悩んでいた。
「本当につれないな。こんなに俺が愛してるって伝えているのに」
それは騎士団長でありディアナの主人であるエドガーに熱烈に求められていること!
人買いに売られたところを助けられて以降、エドガーのおおらかで気さくな人柄に触れ、ディアナもまた彼に想いを寄せていた。
それでも、今の自分とでは身分が釣り合わないと、ディアナは本心を押し殺して断り続けているのだが……。
そんなある時、国王からエドガーと子供を作れというとんでもない命を受けてしまって――……!?
感情タグBEST3
なんてひどい話だ
没落令嬢と騎士団長のジレジレ両片思い…のはずが、まさかの予言のおかげで急展開!
ジレジレする間があったら子作りしなさい、と命じられた2人。
いや、この2人だから、子どもがそうなるわけで、こんな無理やりせっつくもんでもなかろうに。
案の定、ヒロインもヒーローもそれぞれに複雑な想いを抱えて物語が進んでいきます。
身分差、性差、大義の前では個人的な事情なんて…といった問題が見え隠れしています(いや、隠れてはないか)
それでも、ヒーローが、すごくまともな人でよかった。飄々としているけれど、愛情深くて、「予言」を言い訳にこれ幸いとヒロインに無理強いすることなく、しっかりと、ひとりの男として、ヒロインのことが好きっていうのが根底にあるのがよかった。
欲をいうなら、ヒロインを救ったあたりからのヒーロー目線も欲しかったなぁ…
息子ちゃんのお話も気長に待ってます