あらすじ
NHK「テレビで中国語」で大人気の段文凝が、日本への想いを綴る。自分自身の生い立ち、日本に来た動機から、コミュニケーション術、仕事の進め方まで。日本で感じた恐怖、人のぬくもり、すごい仕事の進め方、困ったサービス……。中国の若者の本音、一人っ子世代の強さと弱さ、経済成長と問題点……。日本と中国の素顔を、曇りのない、まっすぐな目で見たままに書いています。また、仕事観も披露。言葉が違ってもコミュニケーションはとれる。仕事もきちんとやれる。その流儀を紹介。自分に厳しく課しているのは、「嘘をつかない」「相手を否定しない」、そして「自分を信じる」こと。新しい日中の架け橋となる一冊です。
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Posted by ブクログ
著者の段さんは、中国に関心があるところから何かのきっかけで、Twitterでフォローしており、なんとなく存在は知っていました。
自分自身は2年ぐらいの中国語学習者ですが、昨年中国語の先生が社会人になり、マンツーマンの中国語レッスンが続けられなくなり、自身も仕事が忙しくなって、中国語の勉強がおろそかになっていた頃、NHKの中国語講座でもう一度復習でもしようと、NHKオンデマンドで去年の講座を振り返りながら、著者の段さんの授業をいつも楽しく拝見しています。
本書は日本に留学する中国人学生の視点から素直に書かれた日中関係や日本人に対する見方などが自然体で書かれていて、非常に読みやすいです。
著者の抱いていた海外に対する関心、そしてなんとなく親近感があった日本、そして日本に来てからの語学の勉強や文化への適応、大学院受験など中国人留学生が目の当たりにする出来事をひとりの外国人の視点から飾り気なく描かれています。
他の方々のレビューが非常に好意的に書かれているのが印象的で、カワイイという第一印象以上に著者の素直さやジャーナリズムを志す真面目さといったものに多くの人がファンになる要素があるのかな、と思いました。
Posted by ブクログ
この子は本当にかわいい。NHKの中国語講座で見かけて、「いったい、この子は誰?」と確かめたくなるのがよく分かる。ネットで検索しても、「このかわいすぎる女の子は誰?」という書き込みがいくつもヒットする。アイドル並みのルックスだ。
だけど、この本を読んでみて思うのは、実は外面的な「かわいさ」だけでないことに気付く。内面から出てきているものがあるのだ。おそらくご両親の影響もあるのだと思う。前向きで、何事にもチャレンジする姿勢があるのだ。
たとえばこんな感じ。
「新しいことを始めるときには、誰でも躊躇します。でも、その時点でどうしたいのかは、自分が一番分かっているのではないでしょうか。行動しないで諦めるならば、やってみて失敗したほうが後悔しません」。
誰でも、「それはわかっちゃいるけど、、、」というのが本音だろうが、この段ちゃん(そう呼びます!)は、実行していくのだ。それが彼女の強みであり、惹きつけられるものなのだと思う。
一方でこんなことも言っている。
「日本の社会では計画性がないことは良くないとされています。でも、毎日こせこせしていると、いつか力が尽きてしまいます。活力をつけるためには、意識して「大らか」でいることも大切だと私は感じています」。
これも、多くの人にとっては、「分かっているんだけどね、、、」という類だろうが、彼女はキッパリと言い切る。
彼女を支えているのは、「自分で考えて決め、そして行動する」ということなのだと思う。それが本書全体から伝わってくる。
しばらくの間、彼女をしばらくフォローしたい。
Posted by ブクログ
(少しの)計算の上でなのか素直な表現なのかはわからないけれど、「一人の中国人から見た日本」がところどころに現れていて面白い。この本を読むことは、中国人の知り合いの話を聞く、という体験に近い。しかも美人の中国人から。
段ちゃんかわいいよ段ちゃん。
Posted by ブクログ
こうした日本人好みのお顔を持っていれば幸運にも恵まれようというもの~バーリンボーであって幼稚園で5回,高校1回転校,内気な少女が自分を変えたくて理科の道でなく,アナウンサーの道を選ぶため大学へ。卒業した後,天津テレビに入社したが,レポーターとしての仕事。外の世界を知りたくなって退社し,09年に来日。中華料理店で働きつつ父の知り合いがやっている日本語学校に入るが,中国人ばかりで日本語は上達せず,多国籍の日本語学校に転校し,アルバイトも秋葉原の免税店へ。大学院に入りたくて早稲田の政治学研究科ジャーナリズムコースに在学。2011年からNHKのテレビで中国語にも出演。日本が好き~ベビーフェイスで天津ではニュースを担当させて貰えなかった。こういうお顔は日本で受けるよね。勉強家でもあるんだろうけど,震災からも逃げずに偉いものです。自分はラッキーだというが,そりゃそうだ
Posted by ブクログ
先週、反日運動のニュースに疲れて買った本です。
NHK「テレビで中国語」で出演されていらっしゃる天津出身の中国人の方が書いた本。率直に中国と日本の違いを語っておられます。
彼女が日本に来るいきさつになったお話ですとか、日本に来てこの国をどう思ったかなどなど。
取り立てて別にどうこういう内容でもないですが、パンダをのフィードが流れてきても嫌な気持ちが2、3日続いていましたが、そんな中で読めとてもホッとできた本です。
大学院の研究テーマが「「微波」から見た中国インターネット政策の傾向」だそうですから研究の成果に期待したいものです。
今こそ彼女の願いが叶えられる時が来ているのだろうと思います。