あらすじ
集団的自衛権の行使を容認した安倍政権以降,日本の軍事化が加速している.自衛隊のミサイル部隊の配備や弾薬庫の建設は地域を戦争の拠点へと変え,自治体による自衛隊への若者の名簿提供なども広がる.私たちの暮らしを犠牲に,戦争の準備が着々と進む実態を丹念な取材で明らかにし,対米従属の主体性なき安保政策を問う.
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Posted by ブクログ
日本の政府が着々と軍事優先社会にしている姿が描かれています。
オスプレイは韓国など日本以外の国では配備されていないことは知っていましたが、
自衛隊から適齢期の若者にダイレクトメールが郵送されていて、地方自治体は防衛省に若者の名簿を提出している、ということは知りませんでした。
本書では防衛費がどんどん増える一方で、生活保護費などの社会福祉関連の予算は増えてなくて、項目によっては減っていることが記述されています。
北朝鮮、ロシア、中国の振る舞いを見ると、防衛費の増額はやむを得ないかとも思いますが、社会福祉関連も大切なのだから増やして欲しいと思いました。でも、それだけと、どんなことが予算を削れるのかなと思いました。無駄な政策による出費はほんとうにしてはいけない、そのためには、デタラメな政治家は当選させてはいけないと思いました。
この本には、政府を相手に訴訟を起こしたり、抗議活動をしている団体が多くでていますが、その代表の方の年齢が軒並み70代、80代のひとばかりで、もっと若い世代のひとたちの関与が必要なのでは、と思いました。
Posted by ブクログ
この新書に書かれている問題意識には共感するところ大だ。
しかし、そうだとすると、この新書のタイトルには違和感があった。
軍事優先社会、、ではなく米軍優先社会 なのではないか?
もし著者と認識が違うとしたら、
私は、ある一定条件の下であれば、日本は軍事費を今より増やしていいと思う。
ある条件とは、今のように対米追従で、アメリカの言うことを全部鵜呑みにする、
というのを一切やめて、自国で考えて、自国防衛のために軍事に金をかける、
ということだ。
いま日本を本気で守るとしたら、オスプレイでもなければFなんとかでもないし、
大陸間弾道ロケットでもないだろう。
アメリカのお古を高値でかわされているだけの軍事費に何の意味もない。
アメリカなんて、いうこと聞いたって最後は自国アメリカのために動く。
日本のことなんてどうだっていいに決まっている。
中ソの砦として存在しているに過ぎない。
それを後生大事に?何でも言うこと聞きます、なんてナンセンスだ。
もちろん、だからと言って中国べったりもあり得ない。
ビジネスルールを守らぬ国が何をするかはわからない。
ましてプーチンのロシアをや。
言わんとするのは、盲目的にアメリカを信じるのは無意味、ということ。
この新書も、アメリカ基地がまき散らすピーファスの恐ろしさに触れている。
国民の生命を二の次にする日本政府の姿勢、これは結局80年前と変わってない。
むしろ、敗戦の思い、アメリカの仕打ちを知らない偏差値エリートが中枢にいる
政府では、なおのこと「アメリカのポチ」となって、国民を犠牲にして、
アメリカに追従するのだろう。
戦争を知らないのはどうしようもないこと。
少なくとも国民の生命を守ろうとしない、人の心がわからない官僚、政治家には
退場してもらいたい。
はじめに
加速する米日軍事一体化と戦争準備
「安保三文書」と敵基地・敵国攻撃能力
軍事優先の国策と棄民政策
第1章 地域が戦争の拠点に――ミサイル基地・弾薬庫がもたらす棄民政策
ミサイル弾薬庫の増設と大軍拡
激増する弾薬整備費
他国攻撃が可能な長射程ミサイルを保管
南西諸島の自衛隊ミサイル部隊
住民も戦火に巻き込む軍事作戦
沖縄戦の歴史の教訓
国民保護という名の棄民政策
アメリカの戦争に日本が巻き込まれるリスク
自衛隊だけ生き残ろうとする基地の強靭化
有事の煽動と戦争準備
戦争体制の背後にある軍産学複合体の利益
対話と信頼醸成を通じて戦争を防ぐべき
第2章 徴兵制はよみがえるのか――自治体が自衛隊に若者名簿を提供
自衛隊から突然のダイレクトメール
大軍拡と自衛官募集の強化
自衛隊員が戦場に送られるおそれ
自衛隊への名簿提供違憲訴訟
プライバシー権を侵害する名簿提供
軍事優先の法的根拠の拡大解釈
戦前の徴兵制の兵事事務と似ている点
徴兵制の土台ともなりえる仕組み
「経済的徴兵制」を視野に対策
自治体を戦争体制に組み込む動き
兵事係の再来を許してはならない
軍事優先の国策への異議申し立て
第3章 軍事費の膨張と国民の負担――侵食される社会保障と生存権
武器輸出反対の声
「死の商人」国家への堕落
「死の商人」養成策を国策に
軍需産業への手厚い財政支援
ミサイル特需と軍需産業の利益拡大
防衛省設置の有識者会議に三菱重工会長が
膨れ上がる兵器ローン
財政民主主義に反する軍事費の特別扱い
軍事費が社会保障を圧迫
生活保護費の削減と生存権の侵害
いのちのとりで裁判
セーフティネットの大切さ
ミサイルかケアの充実か
第4章 主体性なき軍拡、主権なき「軍事大国」化――米戦略への歯止めなき従属
日米首脳会談と米日軍事一体化
軍事作戦で主導権を握る米軍
自衛隊が米軍の事実上の指揮下に
安保条約を曲解しアメリカの戦争に追随
米軍と自衛隊の連携の拡大
米日統合司令部と日米指揮権密約
アメリカが統帥権を握る
米軍優位の不平等な日米地位協定
米軍機による騒音公害を訴える裁判
米軍基地がもたらすPFAS汚染
基地への立ち入り調査を阻む地位協定と米軍の壁
住宅地に銃口を向ける米軍機
法的根拠のない低空飛行訓練
米軍の軍事的ニーズに合わせて
日米合同委員会の密室協議と密約
日米安保・同盟の冷厳な本質
第5章 対米従属の象徴・オスプレイ――危険な「欠陥機」を受け入れる唯一の国
オスプレイの墜落事故と飛行再開
米軍特殊部隊員を運ぶオスプレイ
危険なパラシュート降下訓練
アメリカの世界戦略に組み込まれた基地
オスプレイの超低空飛行を認めた日米合同委員会
佐賀空港へのオスプレイ配備
基地建設工事の差し止めを求める訴訟
住民を戦争に巻き込む空港の基地化
共有地としての権利無視の土地買収
有明海の海苔養殖への悪影響を危惧
矛盾する国側の主張
米軍による軍事利用への懸念
平和な環境と宝の海を未来の世代に
第6章 有事体制に組み込まれる自治体――空港・港湾の軍事利用にどう抗するか
大軍拡と空港・港湾の軍事利用
軍民両用と有事の部隊展開の狙い
「特定利用空港・港湾」の指定
軍事利用の既成事実づくり
住民の犠牲も織り込みずみの空港・港湾利用
下地島空港の軍事利用を認めない沖縄県
軍事利用を防ぐ「屋良覚書」
平時から戦時まで切れ目なく
米軍による空港・港湾の軍事利用
自治体は空港・港湾の軍事利用を拒否できる
自治体を国の下請け機関に――地方自治法改正の狙い
緊急事態条項の新設をもくろむ自民党改憲案
「再び戦争の惨禍」が起きないように
主要参考文献
あとがき
Posted by ブクログ
こちらはクマさんの本棚で興味を持ち、オーディブルで拝聴。
本来は綺麗好きである私の部屋が荒れ放題の緊急事態。(何もかもこの未曾有の暑さが悪い)
1日掃除をすると決め、長丁場のお供に選びました。
結果、掃除には全く不向きでした。
慣れていらっしゃるクマさんですら専門用語と内容の濃さに紙の本と併用されていたとの事。
そんなものを私が掃除しながら聞けると何故思ったのだろうか。いや聞けたんだけどさ。
度々手を止めては調べ、気になる所や分からない事はメモをしてそれも調べ、結局半日はこの作業で終わりました。(何故にその情熱を課題等に向けられないのか)
さて、私のキレイキレイ♪の話は置いておいて、これは多くの日本国民が知っておくべき内容だと思いましたので、ちゃんとした内容や何故本書を広めるべきかと言う事はクマさんとひまわりめろんさんのレビューにお任せして、私は生々しく数値等を提示してみようと思います。
先ずは、ご自身の家の近くに米軍の基地があると想像してみて下さい。
ガンガン戦闘機が飛ぶ。騒音で頭がおかしくなりそう。おまけに軍事訓練と称して自分の家の方に機銃を向けられる。(母国のアメリカでは民家のない砂漠等でしか軍事訓練は行いません。吉田さんは異国での戦闘準備に使われていると仰っています)
訴えても裁判所では判決を下せないと突っ撥ねられる。それでも頑張って賠償金が認められたとしてもアメリカが本来払わねばならない7割の賠償額を、日本が肩代わりする。
更に基地から公害も撒き散らす。近くの田畑は大打撃。基地に調査に入る事も許されない。
更に更に、基地で働く日本人の労務費は日本が支払っている。
これに関してはちょっと詳細に書いておきましょう。
びっくりした、私。
在日米軍が日本でスムーズに駐留できるよう、本来アメリカ側が負担すべき費用の一部を「思いやり予算」として日本側が支払っています。
これは国民の税金で賄われています。
思いやり予算の内訳ですが
【労務費】米軍基地で働く日本人スタッフの給料や福利厚生費
【光熱水料】基地で使われる電気・ガス・水道などの費用【訓練移転費】在日米軍が海外で訓練する際の費用
【施設整備費】基地内の建物や設備を整える費用
まだまだ払うよー?!
その他の負担(思いやり予算とは別)
【米軍再編関係経費】米軍の配置変更や再編にともなう費用
【SACO経費】沖縄の基地負担軽減のための日米合意による費用
つまり、日本は「思いやり予算」だけでなくその他の関連費用も含めて、在日米軍のために多額の支出を行っているのです。
これはすべて国民の税金から出ており、在日米軍の円滑な活動を支えるための“日本の負担”らしいです。
冗談じゃねえ!先ずは自国民を思いやれよ!!と思いましたか?(私は思いました。前回のレビューに引き続き酔っ払いおじさま化現象)
それではこのまま、以下の軍事費用と社会保障費の推移をご覧下さい。
2023年度予算では社会保障費が約36.9兆円、防衛費が約6.82兆円と、防衛費が前年比約26%増。
2024年度も社会保障費は増加したものの、予備費減相殺後には実質的に防衛費優先の配分が顕著に。
2027年度までに防衛費43兆円分の財源が組まれ、社会保障費の自然増分1500億円圧縮が予定されている。
恐ろしい話があったもんです。
社会保障費(高齢化などによって自然に増える分)は、本来であれば毎年6,000億円〜8,000億円増えると見込まれているらしいのですが、にも関わらず2017年度にはそのうち1,300億円が削減され、2023年度もおよそ1,200億円程度が抑制されたそうです。
さらに政府は、2027年度までに防衛費を5年間で43兆円に増やす方針を掲げていますが、その財源の一部として社会保障の伸びを抑える方針が示されており、高齢者医療や介護、子育て支援などに直接影響が出る可能性が出て来ます。
それは生活保護受給額にも影響します。
吉田さんは72歳まで頑張って働いていたのに、夫の介護の為に辞めざるを得ず生活保護を申請した女性にインタビューしています。
保護費が減額されてしまい、彼女は訴えに出ました。
他人事ではありません。我々もいつ何があるか分からないですし、生きて行く為に国を頼らざるを得ない状況に陥いるかも知れません。
それを踏まえてこの軍事費の増加の在り方を考えてみて欲しいのです。
そして、再度、米軍基地へのお布施を思い出して頂きたいのですが恐ろしくなりませんか?
聴いて調べて行くうちに、正直ゾッとしました。
本書はもっと緻密な取材とデータを参考にかなり詳しく教えて下さっています。
本当に多くの方に目を通して頂きたいのはやまやまなのですが、クマさんの仰るようにハードルがかなり高いのも事実。
ですので、皆さんせめてこれだけは覚えて帰って下さい。
思いやり予算てなんやねん!!!
生活に困窮しているおばあちゃんを助けんかい!!!
(あまりの事に関西弁)
ロシアがウクライナに侵攻し、その折に台湾有事も話題になっておりました。
私は割と本気で日本も戦争に巻き込まれるのではないかと危惧しておりました。
友人と「一緒に生き抜こうな」と語った程に。
結果的にはまだ恐れている程の事は起きていませんが、もう日本は戦争をしてしまう国になっているのか。
それをしみじみと考えさせられるルポでした。
クマさん、なんとか戦争に向かっている流れは掴めた気がします。
今度、紙媒体で読み直してみます、ありがとうございました。
Posted by ブクログ
今年2月発行。米国言いなりの主体性なき日本、軍事優先の棄民政策。現在最も詳しい現代日本平和解説書である。
2014年集団的自衛権容認閣議決定、2015年安保法制強行採決、2022年安保三文書閣議決定……。この10年間で、日本は「戦争をする国」にいよいよなろうとしている。辛うじて憲法9条が、崖っぷちに最後の綱を掛けている。という想いを本書を読んで強くした。
例えば、自分の家・親類・友だちの近くにミサイルが落ちてくる可能性を考える人はどのくらいいるだろうか?南西諸島、九州・西日本、全国を舞台にした周辺住民無視の基地建設と基地強靭化が進んでいる。核兵器攻撃を受けて強靱化された基地が残っても、直ぐ近くには住宅地が広がっているのである。政府はそういう発想で、5年間の防衛費43兆円を使おうとしている。或いは18歳になった子供の名前・住所・性別・生年月日が自衛隊に提供されているとか、庶民はこんなにも我慢しているのに三菱や川崎などの軍事産業はぼろ儲けしているとか、私たちは加害者だけにはならないと思っていたのに、既に戦闘機を海外輸出しているetc。見えていなかった、でホントに済まされるのだろうか。
吉田さんの著書を初めて読んだけど、ここまで私の問題意識と重なっていると思わなかった(←えらそー)。勿論、たくさん新しいことや気づきを教えて貰った。違和感は3%ぐらいしかない。地域の平和運動をしている人たちの声を丹念に拾い、その人たちが下手な国会議員よりも遥かに未来を見据えていることにも共感する。ベトナム戦争を例に出すまでもなく、庶民の方が、ことの本質をとらえているのだ。
曰く。
「自衛隊は島を守るというが、守る対象は領土・領海であって、住民ではないでしょう。南西諸島を、日本国家防衛のための、さらにはアメリカの覇権を守るための軍事拠点とする思惑があるのではないでしょうか」(宮古島住民の会)
「私としては自分の畑の真ん前から戦争が始まるのは許せません。初めは戦争の被害者になりたくなくて基地反対を訴えましたが、日本が戦争の加害者になることも認めたくないと思うようになりました。反対の声を上げないと戦争を認めることになってしまう。これは宮古島だけでなく日本全国の問題です」(宮古島住民連絡会)
「どこの国でも有事を煽る政治家たちは、外敵をつくりだして国内の矛盾に対する国民の不満をそらそうとしますよね」(同)
「軍拡をして友好都市にミサイルを向けるのではなく、国境を越えて民間どうし、自治体どうしで交流し、友好を積み重ねることこそが、戦争を防ぐ道です」(大分市民の会)
「防衛省・自衛隊は当然(ダイレクトメールで隊員募集の効果は少ない)傾向を把握した上で、名簿提供を求め続けていると見られます。実際に効果があるかどうかよりも、自衛隊の人的基盤強化のための自治体に下請け的な業務を担わせる「仕組み」を整えてゆくこと自体に狙いがあるのでしょう」(平和新聞編集長)
「憲法の地方自治の規定のもと、国と自治体は対等なのです。自治体は国の戦争準備に手を貸してはいけません」(福岡自衛隊名簿住民訴訟)
「2012年の第二次安倍政権から続く11年間で、軍事費は増える一方、社会保障費は自然増分含めて5兆円以上が削減されました」(中央社保協)
「基地周辺の住民は日本国家によって見捨てられている。棄民にされているのです」(神奈川厚木基地爆音訴訟)
「日本を従属国扱いしているとしか思えません。私たちの地域とその上空が、戦争の訓練に利用されるのを見過ごすわけにはいきません」(東京横田基地での米軍オスプレイの訓練時、機関銃が市街地に向けられていた)
←因みに、岡山県のことは殆ど出てはこないが、ここで書いていないことでも身近に「軍事優先」は起きている。
・日本原演習場で7回目の米軍単独訓練が3月に行われた。
・岡山市三軒屋弾薬庫も将来の強靭化の対象になっているが、その隣は見事な住宅地。
・2023年、桃太郎空港が戦闘機の給油訓練に使われた。県は県議会には一切その事を知らせなかった。
かなり濃密な事実の列挙と、足で稼いだインタビューで構成された本書。5月14日、audibleがAIに朗読させ登録した。本書を紐解きながら1.5倍で聴くのが丁度良かった。読むのはしんどいかもしれないが、広く知られてほしい「事実」ばかりだった。
Posted by ブクログ
audible 。先に読んだ軍事オタクの戦争ゲームブックの対にある平和のための本である。憲法を守り、国民の生命をまもり、他国民の生命も大事に思う本である。
多大な税金を軍事に注ぎ込む現政権とアメリカと軍需産業の目論見を打ち破るための本である。
いま何が起こっているのかをしっかりと知ることから始め、私たちの暮らしと尊厳を絶対に壊させないために一歩を踏み出したいと思う。
Posted by ブクログ
kuma0504さんの本棚から
うーん、良書ですな
自分の”意見”を形にするのに役に立つ一冊って感じやね
特に”軍拡”に生活が侵食されている人たちの生の声をたくさん取り上げているところが良い
とっても良い
他人事感をいかに無くしていくかってのも大事なポイントよな
でも民主主義の信奉者たるわいが気になるのは、まずは手続き論なんよな
閣議決定でどんどん憲法解釈を変えていっていいようにしていくやり方は全く賛成できない
ぬるっと進めてるけど、実質憲法改正やんこれってのがけっこうあるような気がして恐い
基本軍拡反対なんだが、やるならきちんと国民的議論を踏まえた上で、堂々と憲法改正した上で進めてほしい
一部のタカ派議員や、それこそアメリカの意向で物事がどんどん決まっていく現状は、とても民主主義国家とは言えないと思うんよな
ちゃんと勉強して、みんなで声をあげていかな!と改めて思いましたよ
Posted by ブクログ
2025.04.05
2025年2月刊行の作品。
まず、ジャーナリストととしてこの類の本を「岩波新書」から出せる筆力、構成力に敬意を表します。
内容にも異論はありません。ご指摘のとおりです。
ただ、その指摘の後に、日本がどう振る舞うべきなのかについての指針は得られない。対米従属でも日本が平和なら甘受すべきとワタシは思う。
対米自立を唱えることはいうは易し、行うは難しと思うから。