あらすじ
大手メーカーの会長・磯田孝之助が起こした交通事故の裁判は、真実が捻じ曲げられ十分な求刑がなされずに終わった。司法に限界を感じた衿須鉄児は弁護士を退職。「合法復讐屋」エリスとして生き始めた衿須の前に現れたのは、件の事故で父親を亡くした少女・楓だった。そして二年後。「秘書」メープルとしてエリスの事務所で働く楓のもとに「孝之助が殺された」というニュースが……。
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Posted by ブクログ
今回で、このシリーズは終わってしまうのかと途中考えたけれど、とりあえず続くようで良かった。
書き方や、展開、キャラクターの個性も自分好み。夢中で読めてしまう。 ちょっと、こうはいかないでしょって思う所もあるけれど、どんどんや完成度、びっくり度、どんでん返し度を上げていってほしい^^
Posted by ブクログ
『嫌ねぇ、法律は守るわよ──隅から隅まで使うけど』
三日市零氏の【合法復讐屋シリーズ】の最新作。本作はずっと謎だったエリスとメープルの出会いや、これからの2人についてが語られている作品でした。
なぜここまで2人の絆が深いのかが、本作を読めば明らかになりました。
そして、弁護士業というよりも、本作のエリスは探偵業として動くのがメインとなり、王道のミステリーとしても存分に楽しめました。
ただ、本作巻末の結びを読んだ印象として、これでシリーズ終了とも言えそうなのが少し寂しい。
またパワーアップしたエリス&メープルの作品を期待して、楽しみにしてようっと。
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大手メーカーの会長・磯田孝之助が起こした交通事故の裁判は、真実が捻じ曲げられ十分な求刑がなされずに終わった。
司法に限界を感じた衿須鉄児は弁護士を退職。「合法復讐屋」エリスとして生き始めた衿須の前に現れたのは、件の事故で父親を亡くした少女・楓だった。
そして二年後。「秘書」メープルとしてエリスの事務所で働く楓のもとに「孝之助が殺された」というニュースが……。
Posted by ブクログ
バタバタしてて積んでたけどやっと読めた!うれしい。
2話構成だったぶんいつもより1話が長かったけど、いつも通りストレスなくするする読めて楽しかった。
上級国民のくだりといい明らかに有名な某事件を参考にされてるんだろうなぁ。『ある日突然家族が奪われる』という悲しみがどんなものか、幸運なことにわたしにはわからないけどメープルさんが泣けないくらいのショックを受けたのはさもありなん……。
ちゃんと最後は泣けてよかった。
血まみれで「よく頑張ったな」って死の間際においても彼女を励ます父の姿は彼女の記憶の中に永遠に焼き付いて消えないだろうなあ。
そしてそれを彼女は絶対に忘れたいとは思わないんだろうな。苦しい……。
個人的な好みは1話のほうが好きというか、株主総会あたりからの怒涛の種明かしがいつもの合法復讐屋さんのパターンで読んでて気持ちよかった。
2話はなんというか、誰も幸せにならなくてつらいな……。
霧子さんとの親子関係が確定したときに「やっぱりそうかぁ」って泣く霧子さんを穏やかに宥める跡部先生と、笑顔で霧子さんを冤罪の生贄に差し出す狡猾で情のない人物像が結びつかない。
でも実際彼は当初の予定ではそうするつもりだったわけで、娘を殺したと思しき犯人を殺すために、(そのときは確定していなかったとはいえ)子ども時代から見守ってきた別の娘を生贄にする判断をしたんだよなぁ……残酷だ………。
メープルさんがその齢にして敏すぎて度々びっくりする。エリスとメープルの凸凹スーパー有能コンビの原点がみれてよかった。次巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
大手メーカーの会長・磯田孝之助が起こした交通事故の裁判は、真実が捻じ曲げられ十分な求刑がなされずに終わった。司法に限界を感じた衿須鉄児は弁護士を退職。「合法復讐屋」エリスとして生き始めた衿須の前に現れたのは、件の事故で父親を亡くした少女・楓だった。そして二年後。「秘書」メープルとしてエリスの事務所で働く楓のもとに「孝之助が殺された」というニュースが……。
エリスとメープルの出会いのストーリー。個人的には、メープルの悲しさが伝わってきてぐっときた。車の暴走事故のことは記憶に新しく、他人ごとではないと読みながらずっと感じることができた。
全体としては長すぎず短すぎず、重すぎないがしっかりとした展開だった。犯人のイメージがギャップがあったかな。
読みやすいミステリーでおすすめできる。