【感想・ネタバレ】会計指標の比較図鑑 見るだけでKPIの構造から使い方までわかるのレビュー

あらすじ

■会計指標と決算書とビジネスがつながる決算書分析の超面白い実践入門書!
「仕事や投資でいろいろな会計指標を目にするけれど、どう使ったら良いのかわからない」
「数式を羅列された会計指標を見てもピンとこない」「会計指標を実践的に使うのは難しい」
このように感じる理由は、会計指標の数字から決算書の姿をイメージできないためです。

そこで、本書では、決算書の「比例縮尺図」や「ウォーター・フォール・チャート」と組み合わせて会計指標との関係がシンプルに図解されているので、数式の羅列にしか見えない会計指標の構造を直観的に理解でき、会計指標から決算書の姿をイメージできるようになります。
また、実在する会社の会計指標と決算書をもとに解説しているので、「ビジネスの成果や課題」と会計指標と決算書を結びつけて理解しやすく、しかもリアルな会計指標の使い方もわかり、決算書を深く、かつ楽しみながら読むことができるようになります。

■ビジネスにも投資にも使える! 40社の指標&決算書をシンプルな図解で徹底比較!!
本書では、製造業、サービス業、小売業、外食業など、様々な業種の会社を取り上げ、それらの事例を一通り読めば、合計で40社もの会計指標、決算書を読んだことになります。場数を踏むことによって、会計指標を決算書、ビジネスと結びつけて読み、使いこなすためのコツを身につけることができます。加えて、日本企業のKPIやビジネスモデルなどのトレンドをつかむこともできます。

また、各セクションで、同業に属する複数の会社同士、あるいは同一会社の年度別の会計指標と決算書をひと目で比較できるように並べて掲載しています。このように並べて比較することで、同業種の会社間における会計指標の共通点や、ビジネスモデルの違いに由来する相違点、そして会社がとった戦略によってKPIなどの会計指標がどのように変化したのかがわかります。

各セクションを会計指標の数値と決算書の姿に、その会社のビジネスモデルや戦略上の特徴がどのように表れているのか、仮説を立てながら解説を読んでいけば、ビジネスにも投資にも武器になる「会計思考力」を鍛えることができます。

■本書で会計指標&決算書を「図解×比較」している事例企業(抜粋)
パナソニックHD VS 日立製作所
コマツ VS キャタピラー
ルネサス VS エヌビディア VS TSMC
ホークス VS タイガース
ヤオコー VS 神戸物産
PPIH VS ペッパーFS
帝国ホテル VS リゾートトラスト
大正製薬HD VS ロート製薬
東京ガス VS 大阪ガス
三菱地所 VS 東急不動産HD
早稲田アカデミー VS 東京個別指導学院
味の素 VS ネスレ
ヤマトHD VS SGHD
野村総研 VS インターネットイニシアティブ VS 富士通

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Posted by ブクログ

代表的な指標として誰でも思い浮かぶ「売上高営業利益率」、「フリーキャッシュフロー」のほか、以下のような指標について説明があった。

「EBITDA」
営業利益に有形・無形固定資産の償却費を足し戻し。投資先行型の企業の収益性を測るのに適しており、これをKPIにすると投資抑制の意向が働きにくくなる。

「ROE」
財務レバレッジ(総資産/純資産)×売上高利益率×総資産回転率に分解できる。

「ROIC」
税引後営業利益/(有利子負債+株主資本)
調達資金でどれだけ稼げているかを表し、WACCを上回っていればOK。

「PBR」
ROE×PER。
金融資産の収益性は事業資産を下回ることが多いため、政策保有株などの資産をいかに収益性の高い事業資産に移行できるかが重要。

純利益に対する配当の比率である「配当性向」や、自社株買いを含む「総還元性向」に加えて、純資産に対する配当比率を表す「DOE」。DOEは黒字で剰余金が増えていくことを前提とすると配当額が上がっていく傾向があるため好感される。

安全性は「流動比率」、「固定比率」、「自己資本比率」が代表的。

効率性は「総資産回転率」、「有形固定資産回転率」など。

「CCC」(キャッシュコンバージョンサイクル)
棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間で表す。仕入にお金を払ってから売り上げてお金を回収するまでの期間。優良企業ではマイナスになることも。

それぞれ、実際の有名企業の財務諸表を用いて説明されており、興味を失わずに理解できた

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

各指標に対して決算書を交えて具体的な説明をしている。初学者向けにはわかりやすくて良い書籍であると思うが、中上級者向けには物足りない印象。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

企業の比較を、実例を用いて知ることが出来た。しかしながら、その比較指標を自分で考える過程についてはないので、あくまでも指標を用いた比較のケーススタディという印象

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2025年06月15日

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