あらすじ
監察医として40年以上にわたり、2万体以上の死体と真摯に向き合ってきた著者。その彼が、昭和と平成で死体が大きく変わったと指摘する。純粋に生きた昭和の死体。死因さえわからない平成の死体。その差とは何か、生とは何かを綴った、死体の切ない叫びが聞こえる感動のノンフィクション。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
孤独死や、孤独を紛らわせるためのオナニー中に亡くなったご遺体。平成の世相を反映するようなリアルなエピソードが多いのがグッとくる。
そういった場合でも遺族に配慮して(実際ラブホテル内で情事の最中に亡くなったとしても)「通りすがりの、ホテル前でご家族が亡くなりました」と伝えるという配慮。うーん、色々考えてしまう。
かつては精神論でスポーツ中水を飲むな等言われていたことが、正確な医学的見地から改善がなされたなども昭和の時代からの変遷だろう。
これまでの著書よりもややボリュームが少なく1つ1つのエピソードをあっさり読み終わってしまうのでもうほんの少し増ページされてても良かったかな。
Posted by ブクログ
面白い。検死官ならではの、一般人じゃ知りえない、終末の数々にそれぞれドラマがあることを思い知らされる。数々の死にまつわるエピソードを紹介されるだけで、自然と自分の生き方死に方を考えさせられる。