【感想・ネタバレ】海の中原のレビュー

あらすじ

【中原】ちゅう-げん とは「天下の意」。転じて政権を争う舞台。競争の場。インド洋が世界第三の大洋として世界史の中に登場してから今日までを覇権の推移を含めて幅広く描く海事史コミック!

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Posted by ブクログ

世界各国が覇権を取り合ったインド洋の略史。
一つ一つのエピソードで、小説や漫画に映画とエンタメ作品に十分のボリュームがあるのだろうし、巻末の参考資料の紹介見るだけで深く広い魅力があるのだと思います。作者の黒井緑さんは、海洋歴史漫画を描いている人として認識しているので、今後の本人の活動に期待。
こんなに面白いジャンルが眠っているのに、描いてくれる人が少ない。だから自分が書くしかない、という気概もあるのかしら。田中芳樹さんが中国史で思ったことと似ているのかもしれない。
『三国志』が面白いのはもちろんだけど、右も左も『三国志』ばかり。他の時代もすごく魅力的なんだ、ということを訴えてきたけど進展が見られないので自分で書くしかないや、と言っていた気がする。

軍服や衣装ディテール、容姿とかで書き分けはされているのだろうけど、ヨーロッパー人の区別がぱっと見でわからないのは、自分の浅学な部分。帽子の徽章の形状とかで、その道の泰斗であればすぐに区別できるのだろうな、と思いながらページをめくりめくりしてました。洋の東西はいいんですけどね、西洋の中のとなると、なかなか即断できない。
ま、何事も勉強ということです。

世界史の教科書と「海の中原」で、インド洋史の入門になるのではないか、と感じますが、現役学生でないので成果がわからない。テストってきらいだったけど、こういう面では需要があるんだよなぁ。と卒業して追われなくなった今だから思います。

しかし、イギリスのやり口って嫌われるよね。トンデモだと思っていた、大概の戦争紛争の遠因は大英帝国にある、という説を信奉してしまいそうです。

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2025年07月13日

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