あらすじ
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生きていくには、より多くのお金を稼ぐために、仕事の質を問わず、たくさん働かなければならない――。現代社会で「常識」とされるこのような経済観はどこから来たのか?このような消費的な人生に対して、「愉しさ」を追求する活動的な人生を歩むことはできないのか?コミュニティデザインでの経験を起点に、数々の経済思想書を紐解き、「面識=顔の見える関係」の地域経済の可能性に迫る。安田洋祐氏、山口周氏、推薦!
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Posted by ブクログ
社会科学のまとめが秀逸。偏りがあると言う人もいるかも知れないが、私にとってはとても読みやすく、かつ深く探求されていて、学び直しなった。
著者が提唱する面識経済という考えは現代にとても必要な思想だと思う。この思想が広まれば日本の自殺者は減って行くだろうし、主体的に人生を生きられる人は増えて行くのだろうと思う。
この本と別書の風の谷がうまく融合する世界観を想像してワクワクした。
Posted by ブクログ
コミュニティデザイナー・山﨑亮さんの新書をスルメをかじるように味わいながらじっくりと拝読しました。
スミス、マルクス、ケインズの経済思想。アートやデザインの視点から経済について考えたラスキン、トインビー、マリスの思想。ラスキンから影響を受けたアメリカのエマソン、ソローの超越主義思想。ヴェブレンやウェーバーの思想。日本の柳宗悦らによる民藝運動。ジェイコブス、イリイチ、シューマッハーによる1970年代の経済思想。コミュニティの概念が時代によってその意味するところが変遷している話し。
まとまった時間を読書に充てられる今だからこそ、じっくりと経済思想史の変遷を振り返れたことはとても良かったと思いました。というのも、コミュニティにおける「やりとり」で私自身が大切にしたいなぁとふわっと思っていたことが、山崎さんによって整理されていて、「そうそう!」と思いました。
少しネタバレになりますが、山崎さんは地域における経済活動を三つに整理してます。
①非面識者(見知らぬ人)との貨幣を介した経済活動
→ネット販売、量販店、コンビニ
②面識者(顔見知り)との貨幣を介した経済活動
→行きつけのお店お店
③面識者(仲の良い人)との貨幣を介さない経済活動
→近所の人や仕事の仲間が贈り物をくれたり、困りごとを解決してくれるもの
都市に生活しながらも、色々な人達との関係性を大切にしながら、なるべく②や③のやり取りで生活し安心して生きていけるようにしていきたいと思います。その方が健康的で文化的な生活を過ごせると思いますし。今のお仲間、そして、これからのお仲間との面識性を大事にしながら生きていきます。
Posted by ブクログ
studio-L山崎さんの新著、タイトルからして自分の考えてることにもとても近い気がして読んでみたら、めちゃくちゃ共感できるし勉強にもなるし、地域で活動している人たちは必読といってもいい1冊かなと思いました。著者山崎さんに途中で「この本めちゃくちゃ勉強になります、ありがとうございます」と感謝のメッセージを送ってしまった。笑。特に、「域外域内」のお金の使い方の思考実験の話はわかりやすく、これをみんなが意識したら全然変わってきそうかなと。ぜひ読んでもらいたい1冊です。
Posted by ブクログ
コミュニティデザインに必要な考え方について紹介。
ラスキン
経済学は取引の片方が無知であることを前提として利益が増える方法を考える学問。
ジェイコブズ、インプロビゼーションによって
輸入置換が促される。
資源を浪費しない余暇活動と環境を汚染しない余暇活動はいくらやっても良い。人口と資本が問題。
自分ごとと他人ごとの間の自分たちごとを作る。
Posted by ブクログ
面識経済=顔が見える関係にある人の間で行われる経済活動
経済活動の相手の顔が見えていないから、欲望と不安を煽る経済が広がりつつあるのでは?