【感想・ネタバレ】防衛産業の地政学 これからの世界情勢を読み解くための必須教養のレビュー

あらすじ

◆防衛産業を知らずして、地政学を理解することはできない――
◇軍事×経済のデータ・ファクトから、各国の動向、対立の構造が見えてくる!

今、装備品の生産を担う「防衛産業」が大きな岐路に立っている。

世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻によって、
装備品・弾薬供給の脆弱性が露わになるなど、そのあり方の再考を迫られている。
日本でも、政府の防衛予算増額による「防衛特需」に対し、
これを好機と見る各企業の参入の動向が、さかんに報道されるようになった。

さらに、無人機や人工知能(AI)の登場で、担い手が重工業からソフトウェア産業へ、
領域もサイバー空間や宇宙へ広がるなど、「技術戦」の様相も呈している。
これらの変化により、従来とは異なる国家間の連携と対立も生じるはずだ。

本書では、そんな今注目を集める防衛産業の現状、そして未来について、
防衛研究所主任研究官である著者が、データ・ファクトを基に語り尽くす。

本書を読めば、世界の防衛関連企業の貴重な情報を得られるのはもちろん、
世界情勢・地政学への理解もより深まること、間違いなし!
これからの世界各国の動向、対立の構造が見えてくるヒントが満載の1冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

防衛産業の入門書として最適。
第5章は、ビジネスチャンス獲得の観点から、中小製造業の経営企画、開発担当に強くおすすめしたい。私の個人的な気づきとしても、だからあの企業があの大手と開発をしていたのか、と腹落ちしました。
また、巻末の、失敗の本質を引用した、イノベーションへの提言は日本製造業全体に刺さるものです、
第1章はタイトルに比較的促しており、教養として知っておく価値が高い。
第2〜4、7章は趣味的要素が強い点もある。私は勉強になりました。
図表、写真が効果的に利用されており、読みやすい。出典明記、索引も充実。作り手の入門者への親切さも感じる。

0
2025年09月06日

Posted by ブクログ

各国の軍事関連の歴史と戦闘機や戦艦、武器の説明など。軍需産業の横の繋がりなども知れますが、かなり興味のある方でないと段々読むのがしんどくなってきます。

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

日本を含めた各国の防衛産業の現状と問題点に関して、突っ込んだ内容が書かれているかと思い期待したが、そんなことはなかった。

各国の防衛産業の話はほんの少しで、大部分は主要なメーカーとその代表的な装備品の概要紹介ばかりであった。

最初の方に、メーカーごとの軍需依存度の違いが示されており、それを切り口にメーカーごとの戦略や国における位置づけの違い等の話があるのかと思えばこれもなく、正直地政学というより防衛メーカーガイドを読んでいるような印象だった。

日本の防衛産業の問題や課題についての深堀もなく、まあ一般人向けならしょうがないのかなと思いつつ、このような書籍を手に取る読者のニーズにこたえているような内容なのかなと感じた。

0
2025年05月10日

「社会・政治」ランキング