あらすじ
ニューヨークと倉敷、距離を隔てた大人の恋は、年に一度の、せつない逢瀬だけでつづけられる――。老舗デパート「菊本屋」のニューヨーク店に勤務する柘植波奈子は、仕事で訪れた倉敷で陶芸作家の栄森徹司と出会う。徹司の作品、それを生み出す指、そして海のような徹司自身の大きさに、波奈子は惹かれていく。夫がいる身の波奈子はその気持ちに抗おうとするが、ふと徹司に伝えてしまう――「一年後のきょう、また会いたい」と。
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Posted by ブクログ
思うに、四十代からの恋愛とは――――情熱でもなく、欲望でもなく、すなわち、感情でもなく、肉体でもなく、これまで双方が積み重ねてきた時間をかけて、するもの。
それらすべてをかけて、軽く、決して重くならないように、生きてきた歴史のすべてをかけて、するもの。
around40、around50の恋もいいかも...たとえそれが不倫と呼ばれるものであったとしても。
Posted by ブクログ
自分には縁のないことだと思っていた、胸が焦がれるほどの恋。
子供には恵まれなかったが、優しい夫と生きがいである仕事に支えられて
アメリカで生活する波奈子。
帰国した際に訪れた岡山で、美しい備前焼に魅せられ、
同時に高校の同級生の徹司と再会した。
40代で想像もしなかった熱い恋。
年に一度会う約束を交わした二人。
9.11や、仕事での変化を経験しながら
夫との関係、徹司との未来と迷い。
燃えたぎるオトナの恋。
徹司が惚れやすい感じで信用出来ない気もするけど、、、
確かに、誰しもが自分の胸に秘めている人をずっと思っているのかもね。アリエル)^o^(