【感想・ネタバレ】オランダ人のシンプルですごい子育てのレビュー

あらすじ

朝食にチョコ・塾なし・宿題なしで学力は世界トップ層!
「子ども幸福度世界一」驚きのオランダメソッドとは?
世界中の親が知りたがる、手をかけず「自分の頭で考える力」を伸ばす注目の育児法。

アメリカ、イギリスから移住した2人の著者は、自由放任に見えて学力も幸福度も高いオランダ式育児に驚き、安易にモノを買いあたえないなど、質素ながら豊かな生活習慣とともに紹介します。愛情たっぷりでも手をかけすぎず、人生を目いっぱい楽しむオランダ式シンプルライフ&子育てから多くの気づきが得られる一冊。
■驚きのオランダ式子育て
・赤ちゃんは生まれてすぐに夜通し眠るようになる
・低年齢でも親の監視なく外で自由に遊ばせる
・ルールは自転車で学ばせる
・朝ごはんはパンにチョコ、夜ごはんは作り置きか残り物
・ママ友を家に呼ばない
・小学生のうちは宿題なし、塾通いなし
・無理な先取り教育なし
・10点満点中6点で、どんな大学にも進学できる
・クリスマスや誕生日のプレゼントは手づくりか、10ユーロ以下
・おもちゃも洋服もリサイクルが基本 etc…

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オランダの子どもは世界でも幸福度が高い国。
逆に米国、英国(著者の出身国)はそうでもない。
塾なし、宿題なし、でも学力はトップクラス、そんな国オランダの子育て環境を、著者らの出身国と比較して紐解き、子どもも大人(親)も幸せになる子育てのポイントを考察した本。

統計的に処理したものではなく、著者らの肌感覚で述べられている。
自宅出産が当たり前と書きつつ、2割ほどしかそうしないと後述するあたり、多くは、という表現はあてにならない印象。

とはいえ、
チョコレートソーをつけたパンが朝食→子どもに選ばせることが目的 (納得感)
塾なし、宿題なし→親がどのようにコーチングするか、学校で教えてくれるので、自宅で音読などはする
(親は望めばパートタイム勤務可で、両親ともパートということもあり得る)
といった、納得できる内容もある。

しつけは、叱るよりも説明して納得してもらう、あるいはお手本を見せるスタイル。
食事の行儀などは細かくない。時間通りに家族そろって、程度。
割と早期から子ども自身が自己決定権を持っている。言われたからやる、ではなくどちらをとるか、その結果は自分で対処する。
そのような教育の結果、オランダの思春期の子どもたちは反抗期を持たず、大人らしい自信を持ちながら物事に対処することを望む。また、文化的にボーイフレンドやガールフレンドとの外泊が許可されているが、妊娠率は低い。

教育システムの特徴は、 学校への入学がくじ引きで決まる。コネやえこひいきが効かない公。子どもは6歳から体系的に学習を始める。早期教育はない。遊びを通じて学ぶことが重視される。

他人の気持ちを理解することが重視されており、感情学習が組み込まれている。結果、いじめが少ない。学力も向上することが証明されている。

疑問だったのは、パートタイム勤務が多くて、社会がどう成り立っているのか。医師や教師などは、フルタイムでなくて成り立つのか?

日本にいる限り、学習面はちょっと応用しにくいかもしれない。しつけに関しては親の忍耐が問われるが、できなくはない印象。

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2025年04月01日

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