あらすじ
ミセス・ワンの中国茶専門店で男の死体が発見された。刑事ドラマが大好きなワンは、容疑者に中国茶を振る舞いながら勝手に聞き込みを始めてしまうが……。
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Posted by ブクログ
サンフランシスコのチャイナタウンで中国茶専門店を営むミセス・ヴェラ・ワン・チュウチュウ(60歳)。お店はお客が常連客一人しか来なくて寂れていた。ある朝、店で死体が見つかり、ヴェラは犯人を捕まえようと容疑者を絞り込む。
警察が到着する前に、死体が握っていたUSBメモリーをくすねたり、死体の周りに線もひいたり、とんでもないおばあちゃん!正直なところ、ヴェラの傍若無人・猪突猛進ぶりについていけなくて、読むのをやめようかと思ったけど、堪えて読み進めれば、なんと面白いことか。
ヴェラが考える容疑者の若者4人とはすっかり親しくなってしまうし、もうよく分からない展開に。
容疑者の若者たちは、死亡したマーシャルの何かしらの被害にあいトラブルになっていたため、皆、自分が犯人として警察に捕まらないか、ひやひやしてる。
読んでいてヴェラが作る手料理や中国茶がとても美味しそうで気になります。
結局、犯人は想像もつかなかった人でした。
ヴェラの強さばかりでなく、弱った姿も描かれていて、はじめにヴェラに抱きた不快感が飛んで行きました。
続編も出版予定なので、また邦訳されるといいですね。