【感想・ネタバレ】未完成のレビュー

あらすじ

「凪良ゆう作品集」シリーズ新装版第1弾!! 夏休み最後の週末、夜のクラブで見かけた先生は、学校での昼の顔とは別人の色香を纏っていた──両親の不和で家庭は崩壊寸前、将来も見えず無為な日々を送っていた高校2年の瀬名(せな)。夜の街で出会った英語教師の阿南(あなん)に好奇心を搔き立てられ、連日阿南のマンションに通いつめるようになる。「先生の他には何もいらない。なのに、なんで困らせてばっかなんだろう」十歳の年齢差。教師と生徒で、未成年──危うさを孕んだ関係の行きつく先は……!? 自分を制御する術を知らない高校生と、分別ある大人でありたい教師のほろ苦く切ない恋、単行本未収録の掌編2作品を加えた新装版で登場!! ※口絵・イラスト収録あり

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凪良ゆうさんの過去本が再販されるとのことで、よろこんで購入した!
過去のBL小説は「美しい彼」シリーズ以外なかなか入手できず、B●●K ●FFではタッチの差でいつも買えない。
(ネット入荷しましたメールがきて1分以内にポチってももうないのはどういうことなんだろう?)

もともと2014年に刊行されたもの。11年も前ですね。

凪良さんのBL小説何冊か読ませていただいて、その中でもこれはめちゃくちゃ好きかも。「美しい彼」の次に好きかもしれない。


ちゃらちゃら生きてる高校生の瀬那。見た目がいいから女の子は寄ってきて一応付き合うけど本気になれずに、すぐに別れる。でもすぐに次がみつかる。
実は父親が不倫をして母親が毎晩大暴れしていた。ものを投げる、暴言を吐く、家にいても辛い日々。
そこで中学の同級生(高校中退組)がバイトしているバーにいつものように潜り込むと、その日は、ゲイバーの日だった(ビアンバーの日もある。たまにあるイベントみたいなもの)
そこで、見た顔があった。
雰囲気はちがうけど、高校の英語の教師、阿南。
阿南は男に腰を抱かれ、いかにも・・・な感じ。
むしゃくしゃしていたので、脅してやろうと声をかけたが、反対にやり返されてしまった。
翌日学校にいっておいうちを・・と思っても、やはり全然動揺もしない。くやしい。
女も友も家も先生も、何もかもうまくいかない。
同級生が阿南のマンションの位置を知っていたので、行ってみてエントランスで待っていたら、阿南が帰ってきた。もちろん追い返されたが「帰れ」との言葉にふっと「どこに?」って返してしまったことで、阿南は家の中に入れてくれた。
だが、12時には家に帰される。
送ってきたとき、外にも両親の喧嘩がきこえていて、阿南は瀬那の今の状態を知ることとなる。

なんやかんやあって。
それから瀬那は毎日阿南のマンションを訪ねる。家に帰っても母が暴れているか、遅々と口汚く喧嘩しているだけ。
バーで腰を抱いていて(ほっぺにキスもしていた)阿南の友人大河内も来たりして嫉妬したり、
先生の好きなものは何かを聞いたりしていると、
だんだん、阿南に会いたくて会いたくてしょうがない毎日になってきた。どうしたんだ?俺は。
気持ちがおさまらずに阿南に告白するも、あっさりとフラれる。
阿南は、ゲイとして生きることがしんどいことだし、去っていくもの、捨てるモノ、いろいろあった。考え直せ
というが、
瀬那の気持ちはどんどんどんどん阿南に向かう。
無理やり組み敷いてしまうが、男同士のやり方も分からず失敗に終わる
「先生、やり方教えて」
「なんで俺が強姦の仕方をおしえてやらなきゃなんねえんだ」
本当にうまくいかない。
いいまでの女と全然違う。
好きで、好きで、好きでしょうがない。
何回も何回も先生に「先生、好きだ」というが、
阿南は先生と生徒、という面でしか見てくれない。
でも先生は
「誰にもいえないぞ」
と言ってやり方を教えてくれた。
それからもう、ずぶずぶ・・・
毎日先生の家にいってヤリまくって、でも先生は12時には帰す。泊まりたいのに。
「好き」には応えてくれないのに。
瀬那の好きはどんどん募っていく。

あるとき、親に呼ばれた。「離婚することになった」
父の愛人は妊娠していることもあり、
瀬那は母と一緒に母の実家に引っ越すことに。
新幹線で3時間もかかる距離。行きたくない。
阿南にも「いきたくない。高校をやめて働く。先生と一緒にいたい」というが、阿南は受け入れなかった。
最後の夜、初めて阿南から「抱いてくれ」と言われた。
朝なんて来なればいいと思っていた。が、無情にも別れの朝が来た。

二人は別れた。

瀬那は母の実家から高校に通い、美容専門学校に行き美容師として働き始めた。
阿南には知らせなかったが、学校宛てに店のはがきを出した(美容専門学校を薦めたのは阿南)
まだカットもできない瀬那を指名した女の子に「誰の紹介?」と聞くと、
女の子がこちらに最近引っ越すことになると阿南先生が紹介してくれたという。
シャンプーをしながら泣き崩れてしまった。

バーに勤めていた友人の結婚式で地元に帰った。
お客さんの女の子によると、先生はもう違う高校に勤めているらしい。そしたら引っ越しているかもしれない。
でも、マンションまで行って、ずっと座っていた。月に手を伸ばした。届かない・・・。
そこに阿南が現われた。
5年ぶりの再会だった・・・

もうとりあえず、あのイケイケで女子の敵みたいな瀬那が、阿南の前ではめちゃめちゃかわいくて
ずっと「先生、すき」を繰り返して、
ずっとずっとずっと、先生にまとわりついて、甘えて。
それがもう可愛すぎるし、胸がぎゅ~ってなる。
カラダはもらえても、
ココロがもらえなくて、瀬那はずっともがいている。
けど、それも大人の包容力のなかでずぶずぶに甘やかされているのが分かる。
ただ、10歳年上の阿南は、クールで全然靡いていない風だけど、実は必死でこらえていて、余裕も何もない状態だったことがあとあとわかる。
それがもう、めちゃくちゃキュンキュンする。やばい。


BLドラマ制作されている方!!
まだ、男子高生×高校教師ってやってないですよね?
ここにいい原作がありますよ~~~!!
まじでこれ、ドラマ化しませんかねぇ?

0
2025年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何処にも売ってなかったので、新装版がでて即購入。
家に問題のある楽しいことがない瀬名と教師の阿南。高校生の瀬名が自分の気持ちだけで、阿南にはしっていくのが、若くていいと思う反面やりすぎと思ったり。阿南も本心がなかなか見えなくて、本当はどう思っているんどろうと、モヤモヤしたり。
別れの時は、どちらの気持ちも苦しかった。
時が流れても気持ちは変わらず、阿南の前に言っていた言葉の意味が分かるところも、よかった。
2人の幸せな生活も、読んでて幸せな気持ちになった。
瀬名の気持ちで書かれている所が多いので、阿南の気持ち(大河内らにどういう風に話しているのとか)も読みたくなった。

0
2025年02月08日

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